■筋トレをセーブした理由

 以前は、もっとハードな筋トレをしていたが、ある人物の助言でセーブするようになったとか。

「都知事だった石原慎太郎さんをインタビューする機会が、たびたびございました。あるとき、“草野君はまだコレ(ダンベルを持つポーズ)やっているのか?”と言われたので“ええ、やっていますよ”と答えました。すると“人間、60歳を過ぎたら血管がプチッとイクこともあるぞ”と忠告をいただいたんです。確かに大会に出ることが目標でもないので、それ以来、負荷は軽くしています」

■ストレスをためない

 食事に気を遣い、体を鍛えるだけではなく、ストレスをためないことも健康の秘訣だという。

「お酒は弱いのですが、カラオケをしたり、音楽を聴いたり、映画を観たり、ストレスはうまく発散できているのかなと思います。それから、長年やっている競馬も精神衛生上、プラスになります。テレビで見ていると平常心が戻ってくるという実感はあるんです。仮に負けてもです(笑)。馬券の買い方はいろいろですが、最近は、軸馬を決めて、それが2着まで来てくれれば馬券が当たりとなる『馬単マルチ』を買うことが多いです。イクイノックスのような人気馬であっても、2着の馬が人気薄だったり、イクイノックスが2着に来て1着が人気のない馬だったりすると、けっこうな高配当が出ることもある。それが面白いですね」

■頭のトレーニングも

 また、司会者、アナウンサーとしては、日々の頭のトレーニングも必須だろう。

「好きな競馬で脳トレをやっています。JRAの競馬場が全国に10あり、それぞれの最高収容人数が記録に残っています。東京競馬場は19万6517人。これは、バブルだった1990年のダービーでアイネスフウジンが勝ったときです。中山競馬場は同じく90年の有馬記念で17万7779人。武豊騎手が乗ったオグリキャップのラストランあのときです。このように全部を覚え、ときどき復唱しているんです。それから、やはり正しく丁寧な日本語を使いたい。そのために、ふだんから会話をレベルアップし、放送で使える日常会話を形作れるよう心がけております」

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