滑らかな喉越しで涼をもたらす、そうめんは夏の定番。猛暑が続く今夏は、特に需要が高まっているのではないだろうか。
ただ、毎日食べるとなると、さすがに飽きてしまう。そこで、「味つけや具を変えて、マンネリを打開しましょう。そうめんはシンプルな料理だからこそ、アレンジの余地があります。また、具を足すと、栄養バランスが整って、夏バテ予防や精力増強につながります」
こう語るのは、食と健康に関する著書を持つ、管理栄養士の望月理恵子氏。
今回は、4つの味わいごとに、猛暑でも元気になれる、そうめんのちょい足し食材と、特製レシピを紹介しよう。
■旬の夏野菜を
まずは、めんつゆを使った“和風そうめん”から。王道の味には、旬の夏野菜を添えるのがポイントだ。
「夏野菜は、汗で失われる水分、カリウムなどの栄養をまとめて補給できるので、熱中症予防に効果的です。特に、みじん切りのトマトや、すりおろしたキュウリは、効率よく栄養を補給できるのでオススメです」(望月氏=以下同)
また、夏の不調の原因の一つに、エアコンによる体の冷やしすぎが挙げられる。その予防には、ミョウガなどの薬味を活用しよう。
「細かく刻んで、そうめんと一緒に食べれば、血行がよくなり、体を芯から温めてくれます。血行を改善すれば、ED予防にもなるので、まさに一石二鳥です」
■ネバネバ系で健康に
続いては、 オクラやトロロなどを乗せた、“ネバネバ系”。豪快にズルッとすする食べ心地だけでなく、健康面でも大きなメリットがあるという。
「ネバネバする食材は、血糖値の上昇を抑えてくれるので、血管障害を予防し、勃起機能の低下を防ぎます。また、味つけに刻んだキムチを加えるのもオススメ。発酵食品は腸内環境を整えるので、食欲が増し、夏の体力作りに役立ちます」