あの大横綱が、いよいよ大勝負に打って出るという。
「来年2月、2年に1度行われる日本相撲協会の理事候補選が実施されます。そこに、元横綱・白鵬こと宮城野親方が、38歳の若さで立候補するというんです」(協会関係者)
理事の定員は10人。所属部屋数が多い出羽海一門、二所ノ関一門からは各3人、時津風一門から2人、高砂一門、伊勢ヶ濱一門から各1人というのが、近年の“指定席”となっている。
「親方一人につき1票を持ち、一門内で立候補者を調整するのが慣例。2020年以降は、定員と立候補者が同数で、無投票で当選が決まっていました」(前同)
■元大関・魁皇こと浅香山親方の出馬が既定路線も
宮城野親方が所属する伊勢ヶ濱一門でも、すでに立候補者の調整は進んでいるという。
「来年の理事選では、年齢や実績、人望を考慮し、元大関・魁皇(51)こと浅香山親方が出馬するというのが既定路線でした」(同)
そこに“待った”をかけたのが、親方経験わずか2年足らずの宮城野親方。当然、一門は大紛糾した。
「4月に開かれた伊勢ヶ濱一門の懇親会で、白鵬が出馬の意向を示したと『週刊現代』が報じましたが、以降も一門の親方衆は、白鵬に考え直すよう説得を続けたそうです。しかし、決意は変わらず、ついに親方衆も説得を諦めた。一門の票は魁皇に一本化するが、それでもいいならお好きにという結論に至ったようです」(相撲記者)
■大タニマチが袖の下を
だが、この大横綱は、そもそも一門の票など当てにしていないという。
「白鵬の大タニマチが理事選出馬をけしかけたという話もあり、選挙への資金協力体制は万全。他の一門に属する親方らに“袖の下”をちらつかせて、強力に働きかけていたといいます。むしろ、一門外の親方らが引き締めを強化するなど、戦々恐々のようです」(同)