連ドラ『VIVANT』最終回は19.6%の高視聴率!本当にあった自衛隊スパイ機関!元・班員が明かす「暗闘」血風録の画像
堺雅人

 最終回の世帯平均視聴率は19.6%(関東地区)と、夏ドラマではダントツの数字を叩き出したTBS日曜劇場『VIVANT』。

「主演の堺雅人(49)をはじめ、役所広司(67)、二階堂ふみ(29)ら実力派俳優が勢ぞろい。今作を機に、一躍、話題となったのが“別班”です」(テレビ誌記者)

■堺雅人が主演

 別班とは、自衛隊内にひそかに存在するとされる秘密組織。同作では主演の堺が、表の顔は商社マンだが、裏では日本のためにスパイ活動に従事する別班メンバーを好演した。

 この別班という組織、はたして実在するのか!?

「1954年頃、米軍極東軍司令官のジョン・ハル大将が、自衛隊による工作員養成の必要性を訴える書簡を、当時の吉田茂首相に送ったのが設立の発端となったといいます。その後、日米合同で養成訓練が行われ、61年に『ムサシ機関』の呼称で本格始動。ソ連、中国、北朝鮮など共産圏の情報収集が主な目的でした」(軍事ジャーナリスト)

■菅義偉官房長官は否定

 2013年には「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」に関する報道が出たが、菅義偉官房長官(当時)が「これまでも現在も存在していない」と記者会見で断言するなど、決して公にされることはなかった。

 だが、現在も別班の班員は秘密裏に活動しているという。元外交官で国際評論家の井野誠一氏はこう言う。

「彼らは防衛庁情報本部内の統制セクションからの指示に従い、任務にあたります。米CIAからの影響が大きく、米側のパートナーあるいは下請け的な動きをすることが、70年代以降は多くなっているようです」

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