地震被害の能登半島では火事場ドロボーが暗躍…盆栽、無人餃子、両替機が次々…ニッポンが「窃盗大国」になる日の画像
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 甚大な被害をこうむった、能登半島地震の被災地で、窃盗事件が頻発している。

「5日には輪島市の住宅に侵入、桐箱入りの高級ミカンを盗んだとして、愛知県在住の大学生の男が窃盗容疑で逮捕されました。あろうことか、男は“ボランティアで来ていた”と供述。今、現地では金目のものを狙う不届き者が後を絶たない。卑劣極まりない、火事場ドロボーそのものです」(全国紙社会部記者)

 地震発生直後の1日にも、七尾市の宿泊施設で客の荷物が盗まれる事件が発生。石川県の馳浩知事が「パトロールを強化しているので、厳しく対応する」とコメントを出すなど、当局が対策の強化を打ち出している。

■元警視庁刑事の北芝健氏も憤り

 元警視庁の刑事で作家の北芝健氏も憤りを隠せない。

「大地震の混乱にまぎれて盗みを働くとは、言語道断! もはや世界に誇った日本の安全神話は、過去の話といっても過言ではありません」

 事実、令和に入ってから“盗むが勝ち”とばかりに、全国各地で窃盗事件が急増。とくに問題となっているのが、無人販売店の被害だ。

「日本では、人手不足や人件費の高騰もあり、店員を置かず、客が商品の代金を料金箱に入れて購入する無人販売が全国的に広がりました。日本人の性善説に基づいた店舗形態だったんです」(流通ジャーナリスト)

■無人販売店が被害

 だが、この無人販売店でも、盗難被害が続出中。

「昨年12月には、香川県の無人ホルモン販売所で、59歳の男が肉2パックを窃盗した容疑で逮捕されています。手口もセコくて、店内の防犯カメラには、料金箱にお札のような紙切れを入れている姿が映っていました」(前出の記者)

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