■防犯対策はイタチごっこ
昨年8月には大阪市西成区の冷凍餃子の無人販売所で商品を盗んだ50代の男も逮捕されており、このような事例は枚挙に暇がない。
「冷凍餃子の無人販売大手『餃子の雪松』も複数の防犯カメラを設置し、料金箱を重機でしか運べない重さにするなど、防犯対策していますが、イタチごっこです」(前同)
■被害額は1億円にも
実際、両替機がターゲットになったケースもある。
「昨年11月、神奈川県在住の49歳の男が逮捕されました。昨夏、広島市のコインランドリーで両替機をこじ開けようとした窃盗未遂などの容疑です。この男は全国で同様の手口を繰り返し、荒稼ぎしていたようです」(同)
●20万円相当の逸品ばかり
また、最近は海外での盆栽ブームもあって、販売所などから高級盆栽が盗まれる被害も急増している。
「日本盆栽協同組合によると、昨年だけでも少なくとも16件以上、被害額は約1億円にのぼります。深夜に数人で園内に侵入し、盆栽を盗んでいくのですから、“目利き”の人間が一味にいますね。持ち運びしやすいサイズで、20万円相当の高級盆栽ばかりが被害にあっています」(警察関係者)