■UNIQLOは高級品
「日本の製品はアジア諸国では人気なんです。私もベトナムのホーチミンを何度か訪問したことがあるんですけど、現地のユニクロは高級店に分類されているような印象です。だから当然、警備も厳重。
一方、日本のユニクロは最近、レジも無人で店員も少ない。要は母国だと万引きできないから、日本に盗みに来たということ。高級品を簡単に盗めて、本国で高い値段で売ることができるんだから、窃盗団としてみれば、効率のいい“仕事”というわけです」
北芝氏によれば、これはベトナムに限った話ではないという。
「中国や東南アジアには、こういった窃盗団がいくつもあります。中には前科があっても、数千円程度の手数料で氏名変更をできてしまう国もありますから、もし、それで新しいパスポートを入手されたら、簡単に日本へ来ることもできてしまう」(前同)
■警察が目を光らせ
犯罪者が日本に紛れ込むのは由々しき問題。何か、打つ手はないものだろうか。
「店舗側の防衛策を強化するのが一番ですが、日本では、警備員を増やすなど過剰な防犯対策をするのは難しい部分もあるので、警察が目を光らせるしかない。実際に警察も、被害が出てから動くだけでなく、事前の予防対策の指導を徹底するようにしています。また、警察官が英語で職務質問をできるようにする教育も、積極的に行われているようです」(同)
多くの善良な外国人訪問者が奇異の目で見られないためにも、招かれざる“インバウンド窃盗団”を許すまじ!