昭和から令和の今に至るまで、日本のお笑い界を牽引してきたタモリ(78)、ビートたけし(77)、明石家さんま(68)の「BIG3」。だが、ここにきて、それぞれの岐路を迎えたようだ。
■タモリのレギュラーは『ミュージックステーション』だけに
「去る2月14日、NHKが定例会見で『ブラタモリ』のレギュラー放送終了を発表。『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の終了から約10年。これでタモリ(78)のレギュラーは『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)を残すだけとなりました」(夕刊紙記者)
タモリの現状について、芸能レポーターの川内天子氏は、こう語る。
「タモリさんは、ずっと引き際を考えてきたんでしょう。『ブラタモリ』は最近のタモリさんのスタイルにマッチした番組でしたが、それも、ご自分で降板を望んだとか。やはり、80歳を前に“あとは妻と、ゆっくり余生を過ごしたい”という心境なのだと思います」
■“世界のキタノ”映画監督の顔を持つが
同じくビートたけし(77)も、26年間出演してきた『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)を3月いっぱいで降板することが判明。
“世界のキタノ”として映画監督の顔を持つとはいえ、たけしのテレビレギュラーは、『世界まる見え!テレビ特捜部』(日本テレビ系)と『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)の2本だけとなった。
■『踊る!さんま御殿‼』『ホンマでっか!?TV』など冠番組は5本
そんな中、ただ一人、テレビ界の最前線で気を吐いているのが、さんまだ。
「『踊る!さんま御殿‼』(日本テレビ系)、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)など、冠レギュラー番組は今も5本あります。
近年、テレビ局はギャラの高い大御所の起用を避ける傾向ですが、さんまさんに限っては例外。ゲストに話を振って、一人でツッコみ、ボケる話術は衰え知らずです」(テレビ局関係者)
前出の川内氏も、その活躍は“替えが効かない”点が大きいと指摘する。
「たけしさんは、“自分は芸人だ”という意識が強い方です。だから、番組のすべてを仕切るのではなく、出番が来たら、そこで笑わせて、サッといなくなるようなスタイルが多い。その点、さんまさんの番組は、その話術ありきで進行するものばかりです」