岡田阪神vs阿部巨人セ・リーグペナントレース「優勝するのはどっち?」の画像
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 開幕を直前に控えた、2024年ペナントレース。今季は久しぶりに、“伝統の一戦”が盛り上がりそうだ。

「2年連続Bクラスという、同一監督の下では初の屈辱を味わった昨季の巨人。その要因だった中継ぎ陣の整備が進み、野手陣もドラ3の佐々木俊輔(24)ら新戦力の台頭も、高評価の一因でしょう。

 一方の阪神は、昨季優勝の実力は本物という声もありますが、オープン戦で球団ワーストの9連敗で“アレンパ”に黄信号が点灯。それだけに伝統の一戦から目が離せません」(スポーツジャーナリスト)

 では、実際のところ、優勝の可能性はどちらが上か。

■坂本勇人と岡本和真に続く存在が…阿部慎之助監督は試行錯誤

 本誌でおなじみ、江本孟紀氏は「どう転ぶか分からないのが野球だが」と前置きしたうえで、こう続ける。

「巨人のオーダーはオープン戦でも、ほぼ日替わり。軸である坂本勇人(35)と岡本和真(27)に続く存在がまだいない。

 監督の阿部(慎之助・44)も試行錯誤はしているだろうが、そこが解消されない限り、分は阪神にある。なにしろ岡田(彰布・66)は、その点で悩む必要はないからね」

■岡田彰布監督が有利か

 昨季、日本一まで駆け上がった阪神の勝因は、なんと言っても通年でオーダーが固定できたことにある。

 4番に大山悠輔(29)が不動で座り、その前を昨季ブレイクの森下翔太(23)、後ろを左の大砲・佐藤輝明(25)で挟んだ主軸は今年も健在だろう。

 さらに、得点圏打率1位の近本光司(29)と中野拓夢(27)を1、2番に固定でき、木浪聖也(29)が“恐怖の8番”として覚醒したことは、やはり大きい。

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