■家で作るときの隠し味
ゆま「あと、個人的に聞きたいことがあって、家でカレーを作るとき、これを隠し味に入れるといい、みたいなものはありますか?」
小野「そうですねー。スパイスだけを使ったインド系のカレーなら、ノンシュガーの“ピーナッツバター”をちょい足しすると、すごくおいしくなります」
ゆま「へえー。甘くないピーナッツバターということですか」
小野「そうなんです。ただ、無糖のピーナッツバターはなかなか普通に売っていないので、ネットで購入するのが一番です」
ゆま「ありがとうございます! やってみます。最後に、小野さんは最近も本を出されたんですね」
■ネットにも載っていない中華そば
小野「はい。カレーとは違うんですが、2月28日に『一生食べ続けられる中華そば』(八重洲出版)というムック本を出させてもらいました」
ゆま「中華そばって、昭和の味って感じですよね」
小野「まさにおっしゃる通りで、僕たちの世代が子供の頃に、近所の町中華や、おそば屋さんで食べていた、昔懐かしのしょうゆラーメンです」
ゆま「私も町中華のラーメン、好きです。なんかホッとするおいしさですよね」
小野「はい。ただ、残念ながら時代とともに、懐かしの中華そばを出している店が少なくなっているんです。取材を申し込んでも“跡継ぎがいないから、店を畳むんです”といったところが多く、今回も100軒、取材依頼をさせていただいたんですが、うち50軒は掲載を断られたんです」
ゆま「寂しいですね。でも、そんな中で、この本には50軒ものお店に協力いただいて、紹介されているんですね」
小野「ネットにも載っていない店がほとんどです。ぜひ読者の方も、これを参考に、懐かしの中華そばを食べに行ってみてください」
ゆま「今日は、ありがとうございました!」(おわり)
おの・かずひろ 1959年、北海道生まれ。元祖カレー研究家。17歳からカレーの食べ歩きを始め、これまでに食べ歩いたカレー専門店は4000軒以上。大衆料理研究家でもある。
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