前回に続いて“ハンバーガー探求家”の松原好秀さんとの対談です。
日本にまだハンバーガー専門店が少なかった20年前から、全国津々浦々のハンバーガー屋さんを探し歩いてきた、松原さん。まさにハンバーガー探求の第一人者で、多くのハンバーガー本も出版されています。
現在まで食べてきたハンバーガーの数は、約４０００個！ そんな松原さんにオススメのハンバーガー屋さんを、いくつか教えてもらいました。
ＵＳビーフのハラミを使用
ゆま「まず、今流行りの“スマッシュバーガー”（※）を食べられるお店を教えてもらいたいです」
松原「一つは東京・上野にある『アメリカンダイナー アンドラ』さんです。ここのお店はスマッシュの進化形で、ＵＳビーフの“ハラミ”を使ったクリスピーなスマッシュバーガーを提供しています」
ゆま「ハラミを使っているんですね！ ぜいたく！」
松原「焼き上がりもゴツゴツ＆コリッコリで、おいしいですよ」
ゆま「くぅー！ 食べたい！」
松原「スマッシュバーガーでは、横浜・石川町の『セントラル バーガーショップ』もオススメです。２０２２年にできたばかりの新しいお店です。
ひと言で表すなら、ここは非常に“ジャンキーなお店”（笑）。生野菜なしがおいしい！ スマッシュした肉とタマネギとマッシュルームだけが入っています」
ゆま「うわあ～、ジャンク！ だけど、ジャンキーなハンバーガーが一番おいしいんですよね」
松原「おっしゃる通りで、僕も４０００個のハンバーガーを食べてきましたが、結局、一番うまいのは、パンと肉だけのハンバーガーなんです。実際、そういうお店も増えていて、『ジミーズダイナー』（東京・国分寺）や『ビッグママカフェ』（横浜・北山田）などは、ハンバーガーの野菜を横に出すスタイル」
モスバーガーもおいしい
ゆま「野菜が別というのは、いいですね。私は野菜もあったほうが、ジャンクなものを食べていることへの罪悪感が少し薄れます」
松原「アハハ。もちろん、野菜が挟んであっても、おいしいハンバーガーはたくさんありますけどね」
ゆま「そうですよね。『モスバーガー』もおいしいですもん。ちなみにハンバーガーの中には、ひき肉よりも粗いお肉がありますよね」
定番マクドナルドは
松原「チョップ肉ですね。ハンバーガーはひき肉か、チョップ肉か、大きく２つに分けられるんです。ひき肉のハンバーガーの定番が、『マクドナルド』ですね」
ゆま「チョップ肉というのは、どういうものですか？」
松原「肉をブロックで仕入れたものを手で細かく切り刻むんですね。だから、ハンバーグというより“ステーキ”に近いです」
