同乗した軍事ジャーナリスト激白

 ただ、日本政府も、手をこまねいているだけではない。4月8日、呉基地で空母用に改修された海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦『かが』が、報道陣に公開されたのだ。

 同艦が就役した翌年の2018年に、3か月にわたり『かが』に同乗し、訓練を取材した軍事ジャーナリストの菊池雅之氏がこう言う。

「甲板を台形から長方形に改修したんですが、これは米国製戦闘機のF-35Bが離着陸できるようにするため。ヘリなら14機搭載できましたが、F-35Bは、おそらく10機くらい載せられると思われます」

 F-35Bはステルス性と短距離離着陸性能に優れ、速さもマッハ1・2。すでに西側9か国が制式採用している、最新鋭戦闘機だ。

「そもそもヘリを載せる護衛艦を造った時点で、空母化を考えていたと思います。

アメリカの「ジョージ・ワシントン」

 ただ、85機の戦闘機を載せられる米空母『ジョージ・ワシントン』に比べると、『かが』は軽空母です。私が取材した訓練には、陸上自衛隊の水陸機動団も参加していましたので、島しょ部の防衛がメインの日本は、強襲揚陸艦としての運用も想定しているのだと思います」(前同)

 ただし、この空母『かが』が実際に就航するのは、もう少し先になるようだ。

「弾薬庫など、内部の区画変更が残っています。おそらく、2026年か27年の3月には就航できるんじゃないでしょうか」(同)

 終戦から約80年。「日の丸空母」が再び誕生する。

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