『となりのトトロ』や『千と千尋の神隠し』など数々のジブリ作品を世に放ってきた、宮崎駿監督(83)の名声が世界に轟いている。
「3月、アメリカ映画界で最高の栄誉とされるアカデミー賞で『君たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞を受賞。それに続き、フランスのカンヌ映画祭は、スタジオジブリの功績をたたえ、『名誉パルムドール』を授与すると発表したんです」(映画ライター)
アメリカのタイム誌「世界で最も影響力のある100人」にも選出
映画界だけでなく、アメリカの雑誌『タイム』も、
「毎年恒例の“世界で最も影響力のある100人”を発表、そこに宮崎監督の名前がありました」(映画製作会社関係者)
日本が世界に誇る天才アニメーターだが、世界が知らない“素顔”がある。
「実は、駅や電車内での“女子高生ウォッチング癖”があるんです」(前同)“世界のミヤザキ”が、いったい、なぜ?
「唇を観察し、今時の女子の会話の速さを調査していたんです。また、制服のスカートのリアルな揺れ方を把握するため、駅の階段の下で1時間、座り込んでいたこともあるんです」
こう語るのは、アニメに精通する映画批評家の前田有一氏だ。
「宮崎アニメが世界一である理由は、まさに“動きのリアリティ”にあります。そうした行動は、一般の感覚から言えば変人レベルかもしれませんが、そうでないと、あれだけの動きは描けないのでしょう」(前同)
『耳をすませば』階段を上がるヒロイン
さらに、前田氏は、スカートに関して、こんな話を聞いたことがあるという。
「脚本で参加した『耳をすませば』に、階段を上がるヒロインを下から描いたシーンがあります。それを見た宮崎さんは、監督である近藤喜文さんに“あの角度ならパンツが見えて当然なんだ。それを恐れちゃダメだ”と、こぼしていたらしいんです」