渡邉恒雄の悲願
“ゴジラ巨人”誕生へのハードルは、まだまだ高いようだ。ある巨人軍関係者は、こんな実情を漏らす。
「昨季、原辰徳監督の進退問題が浮上した際、松井の名前が取り沙汰されました。
でも、近しい人によると、“松井は日本に帰って来ない”という感触だったそうです。読売グループのトップ、渡邉恒雄代表取締役主筆は、“俺が生きているうちに、なんとか松井を監督に”と、こだわっているそうですが……」
日本に帰ると必ず食事を
だが、その高い壁を崩せるのが、ミスターとゴジラの間で結ばれた固い絆だという。
「4球団競合の末、ドラフトで当時監督だったミスターがクジを引き当てた。その後、『4番1000日計画』と称し、毎日のようにマンツーマン指導を行い、松井を育て上げました。
今でも松井は、ミスターを恩師と慕っている。日本に帰ると、必ず最初に長嶋さんと食事をしています」(前出のベテラン記者)
国民栄誉賞も翻意
これまでも、監督就任を固辞する松井氏に対し、ミスターは、粘り強く説得してきたという。
「ミスターから“俺でも最初は最下位だったんだから大丈夫”と言われても、松井は“そんな器ではありません”と断ってきた。
ただ、最初は辞退の意向だった2013年の国民栄誉賞も、同時受賞するミスターの顔に泥は塗れないと、途中で翻意したそう。ミスターから“最後のお願い”と就任を要請されたら、義理堅い松井は断らないのでは」(前出の巨人軍関係者)
プロ野球にも、ゴジラ復活の日は近い?