22年間続いた『さんまのスーパーからくりTV』(TBS系)が、9月末で終了する。
長くTBSのバラエティ部門を支えてきた看板番組の打ち切りだけに、大きな波紋を呼んでいる。

「過去に『からくりTV』は27%という高視聴率を記録したこともあったが、近年は平均6~7%に低迷。特番でも10%がやっとという状況でしたから、これ以上の延命は許されなかったようです」(民放関係者)

3月末に、タモリの『笑っていいとも!』が32年の歴史に幕を下ろし、今度は、さんまの長寿番組が終了。
大物たちの番組の相次ぐ終了は、現在のテレビ界の厳しい現実を、より浮き彫りにした格好だ。

「番組の終了を受け、現在59歳のさんまは"60歳になったら、日本中を回って、おもろいことしたい。そのためにテレビの仕事を抑えようと思ってんねんけども"と、周囲に話していたようです。しかし、愛着のある番組を自分から降りるとは思えません。もはや特別扱いは一切なく、長寿番組でも容赦なく斬られる時代だということですね」(前同)

芸能リポーターの川内天子氏も、今回の番組打ち切りについて、
「ギャラの高い大物の番組を終了させれば、制作費の圧縮にもなるし、局側も"変わったな"ということを視聴者や関係者らに広くアピールすることにもなります。時代の転換期には、長寿番組がターゲットになるのは仕方がないんですよね」
と、これからも長寿番組の打ち切りが相次ぐことを示唆する。

ある番組関係者は、次なる打ち切り候補として、『からくりTV』と同じような状況にある、和田アキ子の『アッコにおまかせ!』(TBS系)を挙げる。

「来年で30周年を迎える、日曜お昼の看板番組ですが、近年の視聴率は7~8%がやっと。『サンデージャポン』から『噂の!東京マガジン』への日曜日の視聴率2ケタリレーを、『アッコに~』が寸断している状態です。いつ肩たたきにあってもおかしくないですね」

視聴率以外にも、各所から不満が噴出中なのも、同番組のアキレス腱だという。
「先日は、落合洋司弁護士が"ノーギャラで便利屋のように扱われた"と、番組スタッフのあまりに無礼な態度に、ツイッター上で大激怒。その少し前には、プロインタビュアーの吉田豪氏も"ノーギャラでAD扱いしてくる番組"と告発したりと、業界内での評判はガタ落ちですね」(前同)

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