驚愕の女性器展示も問題なし
「どんなものでも表現の自由を尊重する欧米メディアから見れば、今回の事件は異様に見えたんでしょう」(前出・夕刊紙記者)
その欧州には"セックスアート"が多く存在する。
ある英国人アーティストは、個展を行ったギャラリーの壁一面に、20か国400人の女性器を展示した。
また、ドイツの有名美術館の広場では、全裸になり、自身の性器から絵の具を垂らし、下に敷いたキャンパスに絵を描く奇抜な美女アーティストまでいる。
「今年5月には、パリのオルセー美術館に展示されていた女性器の絵の前で裸になり、M字開脚したルクセンブルクの女性アーティストもいました。この女性は拘束されたものの、最終的に"芸術的意図"が認められ、処罰なしで釈放されています。欧米にもわいせつ罪はありますが、ろくでなし子氏のようなケースで逮捕されることは、まずありません」(アート雑誌編集者)
日本には日本の基準があるわけだが、女性器は男性器に比べて"差別"されているのは確かなようだ。
作家の岩井志麻子氏が、こう語る。
「実は、彼女が逮捕される3日前、東スポの企画で彼女にマン拓を取ってもらったんです。女性器をもっと明るいものにしたいという彼女の主張に共感し、意気投合したんですよ。マン拓を取り締まるなら、先にアダルトショップなどで販売しているオナホールを摘発するべき。あれのほうがずっと卑猥です」と、憤りを隠せない。
続けて、自身の経験を語る。
「私はテレビでチ○コって発言しても問題なかったのに、友達の西原理恵子がマ○コっていったら番組を降ろされちゃったぐらいです。これは絶対おかしい!」
チ○コとマ○コ――たった1字違いだが、今日の日本において、確かにその差は大きいようだ。