――東映V25周年を記念して『痴漢日記』もDVD化されて発売されますから、『1』とそれ以降の作品の痴漢シーンを見比べてみるのもいいかもしれませんね。

温水 あ、発売されるんですか! 嬉しいなぁ。たぶん違うと思いますのでぜひ見比べてみてください(笑)。

――さて、今回の映画『25 NIJYU-GO』では、60億円を横領して女につぎ込む九十九という役を演じられていますね。話の軸となる25億を持って逃げる男ですが、演じてみていかがでした?

温水 確かに話の軸となる男なんですけど、九十九はとても情けない変態ですね(笑)。でも60億も横領しておいて、いろんな人に命を狙われながらも妙に飄々としている。ドンパチに遭遇しても、ひどい目にあっても、女性のお尻ばかりを追いかけて飄々としているんですよ。これは面白いなぁと思って、お話をいただいたとき事務所の社長さんに「ぜひやらしてくれ」と言いました。

――九十九はこう演じてやろうとか、考えていることはありますか?

温水 いや~、あんまり考えずにもう飄々としてようと思っています(笑)。なんといっても哀川翔さん、寺島進さん、小沢仁志さんとか強面の方々ばかりがいるので、僕はそうするしかない。だってもうスクリーンでの画が浮かびますもん、強面の方に囲まれて僕がヘラへラしているという(笑)。だいたい考えてもきっとわからないですからね。60億も横領して女性に使った人の気持ちなんて。

――共演者の方とはいかがですか?

温水 今まで共演していない人はいないくらい知っている方が多いので、現場は楽しいです。
哀川翔さんとも何度かご一緒させていただいているんですが、ただ、こうやってバンバン撃つ翔さんと共演するのは初めてなんですよ。間近で見たら本当にかっこよくて、翔さんが登場したら一気に“哀川翔 ザ・ムービー”みたいな感じになるんですけど、それは見ているファンの方も「待ってました!」って感じだと思う。そこに僕も一緒に登場できて、名前を連ねさせていただけるというのは光栄ですね。

――では改めて、見どころを教えてください。

温水 ほかにも大杉漣さんとか石橋蓮司さん、竹中直人さん、高岡早紀さんとか、錚々たるメンバーがみなさん楽しんでやっています。きっとド迫力で豪華なエンターテイメント大作になると思いますね。まぁ、僕的には久々にカラミがあるし、少しHなシーンもありますので、そこも見どころでしょうかね(笑)。ぜひ劇場に見に来てください!


(文:大道絵里子)

■プロフィール
温水洋一(ぬくみずよういち)
1964年、宮崎県生まれ。88年より数々の小劇場出演を経て、舞台・映画・ドラマ・バラエティと幅広く活躍。近作は、ベルギー・ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭で準グランプリを受賞した主演作『ABDUCTEE』(山口雄大監督‘13年)、『猫侍』(山口義高監督’14年)、公開待機作に『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』、『リトル・フォレスト 冬/春』、『騒音~THE FIVE OYAJI~』(関根勤監督)など。現在は「タカトシ・温水のぶらり旅」(CX)、「社会のトビラ」(NHK Eテレ)、「BE!ポンキッキーズ」(BSフジ)にレギュラー出演中。


“Vシネの帝王”哀川翔 主演
『25 NIJYU-GO』
11月1日(土)全国公開!!


悪徳刑事コンビ、横領公務員、老舗ヤクザ、強欲ホステス、謎の殺し屋……。『ワケアリ』の現金25億円に、25人の悪党たちがそれぞれの思惑を胸に、一気に群がる!! 裏社会を舞台に繰り広げられる、欲望と本能のバトルロワイヤル。25億円を奪うのは、いったいどの悪党か!?

出演:哀川翔、寺島進、高岡早紀、温水洋一、小沢仁志ほか
脚本:柏原寛司、大川俊道、岡芳郎、ハセベバクシンオー
監督:鹿島勤

●『25 NIJYU-GO』公式サイト
http://nijyu-go.com/

●【東映×日刊大衆 特別企画】マンガ版『25 NIJYU-GO』公開中!!
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