枕営業(1) 歌手篇

そんな一人を本誌はキャッチした。確かに彼女、突然出てきて瞬く間にブレイク、現在は世界的にも有名なアーティスト、歌手・Aだ。元芸人が打ち明ける。
「彼女は読者モデルをしていた高校時代に芸人のおっかけをしていて、打ち上げの席に何度も呼ばれていました。それだけでなく、お持ち帰りも当たり前、つまりカキタレだったのです」

ある日、そこに現れた大手広告代理店社員も、「俺もいいよね」というノリで、Aと一夜を共にしたという。
「すると後日、彼の元にAの親族が、すごい剣幕で現れたというのです。"あの子はまだ未成年だぞ。どう誠意を見せてくれるんだ?"と。以降は周知のとおり、完璧なお膳立てでアーティストデビューしたといいます」(前同)
枕営業ならぬ、"枕美人局"か……。

同じ歌手でも、アイドルグループは枕営業の温床というイメージが強い。
「あの国民的アイドルグループでも、"社長の愛人か!?"といった報道が出たメンバーが2人くらいいますからね……」(構成作家)
と言われるのだが、それが地下アイドルともなると、より激しさを増すという。

特にあからさまだというのが、近年メディア露出が増え、知名度が高まっているアイドルグループBだ。
「結成当初は頻繁に、スポンサーになりそうな業界関係者を招いたパーティを行っていました。メンバーは名札をつけてズラッと並び、まるで商品さながら。"好きな子と自由に喋ってください"とアナウンスされ、なかには、その場で"交渉"に入る男もいたようです」(芸能プロ関係者)

ちなみにメンバーたちには"ファンとの交際OK"という暗黙の了解があり、「ファンに疑似恋愛を味わわせたり、自らの体で繋ぎ止めるメンバーもいるそう」(前同)というから、まさに"正統派"の枕営業と言えよう。

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