なんとも衝撃的な話だが、確かに3大治療の効果には、疑問符を付けざるをえないという専門家は多い。
3大治療の一つである抗がん剤治療に疑問を投げかけるのは、薬剤師・栄養学博士で、『薬が病気をつくる』(あさ出版)などの著書もある宇多川久美子氏だ。
「抗がん剤は、がん細胞のみならず正常な細胞にもダメージを与えてしまいます。そのため、抗がん剤を使用した患者さんの免疫力が低下し、肺炎や多臓器不全で亡くなる方も多いんです」
それだけのリスクを含むいわば"劇薬"なのだが、残念ながら、延命効果は、わずか2か月程度というケースが大半なのだ。

抗がん剤治療と並んでメジャーな治療法が、手術によるがん細胞の摘出なのだが、こちらも大きなリスクをはらむ治療法のようだ。
近年、器具のハイテク化により、急速に広がっているのが腹腔鏡下手術。これは腹部に数センチの穴を開けて器具を挿入、医師が遠隔操作によって必要最低限のがん細胞を切除するというもの。
患者の体にかかる負担が少ないことから、「身体に優しい手術」と宣伝され、一気に普及した。「しかし、腹腔鏡下手術は遠隔操作のため手術の難易度が非常に高く、がん細胞周辺の血管や神経を切ってしまう可能性が高いんです。経験豊富な術者が行えば、"身体に優しい手術"ということになるんですが、経験が十分でない術者だと、ハイリスクな手術ですね」(医療ジャーナリスト)
実際に、昨年11月、群馬大学病院で肝がんの腹腔鏡下手術を受けた92人のうち、8人が死亡していることが判明。実に8.7%もの死亡率は異常な高さだろう。

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