「しかし、異物混入を完全に防止するためのシステムを構築するためには、相当な費用がかかる」(前述の大手食品メーカー幹部)

つまり、企業側にとってみると、徹底的に異物混入問題に対応しようとすると、間違いなくコスト増を招くことになる。そして、そうした“コスト増”は、巡り巡って商品価格の上昇、つまり値上げという形で、われわれ消費者に跳ね返ってくることになるのだ。

われわれ消費者サイドが、パーフェクトに安全な食品を求めるならば、それは確実に価格上昇という事態に直結していく。

特段美味しくなったわけでもないのに、異物混入がないというだけで高い値段を支払うことを良しとするのか、それとも、異物混入はごくごくたまにあるかもしれないが、リーズナブルな物を食べることを良しとするのか、われわれ消費者は問われているといっていい。

さて、アナタはどちらを選ぶだろうか。


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