その名は、1946年のノーベル物理学賞受賞者であるパーシー・ブリッジマンに因んで、「ブリッジマナイト(Bridgmanite)」。同物質は、地球の内部に似た高温と高圧があれば、隕石の中でも生成される可能性があることがすでに証明されていたが、これまでのサンプルでは解明することが困難であった。

しかし、1879年にオーストラリアのクイーンズランド州に落下したテンハム隕石から単離し、詳細な分析を行うことによって、ブリッジマナイトが発見されるに至った。

「サイエンス」誌でこの分析について発表した、米ネヴァダ大学地学部のオリヴァー・チャウナー氏と同僚たちは、「この発見によって、この重要な鉱物の自然標本を発見し、同定し、特徴付けるという半世紀あまりの努力に決着がつきました」と語っている。

このブリッジマナイトによって、地球の奥深くで起きている現象のさらなる解明が進むと思うと、なんともダイナミックでロマンに満ちた発見であったといえよう!

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