そのニュースが流れたとき、小誌編集部に衝撃が走った。明るく豪快な口調で取材に応えていた彼女に、何が!?

嘘だろ!? と思うと同時に、連行される"美奈子ママ"のニュース映像を見て、本誌記者は悔しい気持ちが込み上げてきた。

今月6日、タレントの小向美奈子(29)が覚醒剤取締法違反(所持)の容疑で逮捕された。
「小向容疑者は2009年に覚醒剤使用で逮捕されて以降、11年にも譲り受けの容疑(後に不起訴)をかけられています。そして、3度目の逮捕となった今回は約0.1グラムの覚醒剤所持の疑い。自宅からは覚醒剤を吸うためのガラス瓶やストローといった吸引具も押収されています」(芸能ライター)

小向容疑者本人も、容疑を認めているという。
「実は、昨年の秋頃から"小向の様子がおかしい"と業界関係者の間でも騒がれていたそうなんです。今回、小向容疑者を逮捕した関東信越厚生局麻薬取締部、通称"マトリ"も数か月前から内偵を進めていたと言われています」(夕刊紙記者)

逮捕されるや、これまで世に出ることのなかった彼女の言動に対する報道も出てきた。
「ストリップの地方公演の楽屋を取材した記者が、彼女の灰皿に吸引具があったとか、AVで稼ぎ始めてから遊びが派手になって、連日、六本木や麻布で遊びまくっていたなどの証言が飛び交っています」(同記者)

もしかすると、それは事実なのかもしれない。
しかし、13年3月から14年9月までの約1年半、連載企画『スナック美奈子』を続けてきた本誌にすれば、急に噴出したそうした話は、彼女への誤解から生じているもののように思えてならないのだ。
連載終了から5か月。本誌だけが知っている「本当の小向美奈子」とは――。

まず、彼女を取材する中で、最初に驚いたのは、極度の人見知りだった点だ。
連載開始から2か月ほど経った頃だった。
「やっと、みんなにも慣れてきたよ。私、あまり知らない人の前だと緊張しちゃって、しゃべれないんだ」
取材の合間の休憩時間に、彼女が突然、こう告白した。確かに当初、彼女は無愛想なわけではないが、"怒っているのかな?"と思うときがあった。だが、彼女は単に緊張していただけ、だったのだ。

シャイな一面は一昨年に開かれた彼女の誕生日会でも伺えた。
実は、このとき、彼女はパーティの主役であるにもかかわらず、遅れてやってきたのだ。
その理由を尋ねると、
「誕生日会はうれしいんだけど。大勢の人が祝ってくれると思うと、恥ずかしいやら、くすぐったいやら……(笑)。とてもシラフでは出席できなくて、ちょっと飲んできたんだよね」
15歳の頃からグラドルとして活躍してきたタレントとは思えないほど、彼女は人から持ち上げられたり、注目されたりすることが、苦手だった。

また、本誌連載では美奈子ママが"酔っ払ってハチャメチャな発言をする"のがお決まりだったが、これも本当のところは、酔っ払わないと人前に出るのも恥ずかしい……というのが真相だった。

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