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進行を務める北村ヂン氏(写真左)と飛ばしまくる吉田豪氏(写真右)

吉田 「ちなみに獄中では、どんなテレビ番組を観てましたか?」
田代 「毎晩7~9時まで2時間、向こうが選んだテレビを観せられて。バラエティだったり歌番組だったりするんだけど、一番キツかったのは『志村けんのバカ殿様』が放送された時。同じ受刑者が『マーシー、今日はバカ殿やるよ!』って言いに来るんだよ。で、観るんだけど『俺がいなくても普通に進んでっちゃうなぁ』みたいな。なにも困ってないのが悲しかったりもするんだけど。バカ殿で、久々にいしのようこと松本典子がゲストで出た時に『いつもいた人がいないような……』って言ったら、志村さんが『シッ!』ってやったんだよ。そう来たかぁと思って(笑)」
吉田 「でも嬉しいですよね、そうやってもらえるのは(笑)。無かったことにされるのが一番キツいから」
田代 「うん、それが一番キツい。俺、2014年の正月に『来年を予想する』みたいな番組を観てたら……」
吉田 「『クイズ! 正解は一年後』(TBS系)ですよね」
田代 「“今年復活するタレント”で、有吉が俺の名前を書いたの。で『それ、ありかよー!』って、別の奴が『清水健太郎』って書いたんだよ(笑)。まぁそうやって有吉が俺の名前を使ってくれるってことは、悪い気はしなかったな」
吉田 「田代さんとシミケンさんが両方とも外にいるってのはいいですよね」
田代 「なにが(笑)!? でも刑務所の中の人たち、いろんな事言ってくるんだよ。『マーシー、覚せい剤をポッカレモンで溶かして打ったことある? 打った途端に口の中がレモンの香りで凄いよー!』って。そんな中で反省しようとは、ならない」
吉田 「でも本を読んだり会見を見たりすると、今回は今までとモードが違うのかなという印象がありますよね」
田代 「今は、向き合ってるからね。前は、そこを隠そうとしてたから。今回は気付けたから、前とは全然違う」
吉田 「田代さん、今後としてはダルク以外にやりたい事はあるんですか?」
田代 「今は、考えてない。毎日、精一杯生きることだけ考えてるから」
吉田 「こういうイベントくらいはアリってことですか? 芸能界復帰はないって話ですけど」
田代 「必要としてくれる所に薬物の恐さだとかを伝えるメッセンジャーとしてだったら参加させていただくけど、ただお笑いだけのおちゃらけたイベントはちょっと無理かな」
吉田 「バランスとして、こういうのも入れておけば……って事ですよね。でも“芸能人専門ダルク”は、本当に作ってほしいですよね」

――割と似たような境遇のダルクがあるんですよね。
田代 「茨城のダルクは割とヤクザ系の人が多かったり、本部の中にもゲイの人限定でミーティングする部屋があったりとか。同じような仲間は、共感しやすい」

――そういう意味では、田代さんが主導して芸能界の仲間たちが支え合って行く感じで。
田代 「来てくれるかは、ちょっとアレだけど。みんなは触れたがらないし、真面目にやってる人も多いわけじゃん。でも、そういう人もいつ“スベる”かわからない危険性があると理解してくれたら、わかり合えるのかなと思いますね」

(寺西ジャジューカ)

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