■だじゃれ、アナグラム、造語、など
創業者のセンスが試されるこのパターン。耳慣れた英単語風の会社名も実は創業者が思いついた造語だった、というケースは多々あり、それが秀逸であればあるほど話題にものぼる。いわば社名がそのまま広告になる。ひらめきが会社の命運を握るという、企業の未来を背負って立つ人間としては挑戦してみたい手法。
難易度=★★★★★

【株式会社ブリヂストン】
創業者である石橋正二郎にちなみ英語の石、橋を「ストーン」「ブリッジ」として直訳したものを繋げ、更に「ストーンブリッジ」では語呂が悪いとして「ブリッジストーン」→「ブリヂストン」とされた。「企業の名前の由来」で調べると常に上位に上がってくるほど有名な、日本企業史に残る名付け親センス。

【株式会社ファンケル】
化粧品、健康食品メーカー。
FANCL(ファンケル)は「FINE CHEMICAL」からの造語であると同時に、消費者の立場にたち「不安を蹴る(フアンケル)」という意味もこめられた社名。
「生活者が日ごろ不安に感じていること、不満や不快、不便に思っていることを取り除くこと、つまり“不”の解消」という化粧品メーカーならではの企業理念がこめられた、ダジャレの効いたネーミング。

【EDWIN】
日本発のジーンズメーカー。
この由来にはなぜか様々な噂が飛び交っており、
・『アメリカのメーカーが「江戸に勝つ」という意味で「EDO WIN」とした』
・『創業者の名前がエドウィン』
・『米国のジーンズメーカーに負けんという意気込みを込め「江戸で勝つ」→「EDO WIN」→「EDWIN」となった』
などが都市伝説的に広まっていたがどれもデマ。

本当の由来は、「D E N I M」のローマ字を組み替えたアナグラムで、「E D M I N」となり、さらに「M」を180度クルっと回転して「W」とし『E D W I N』となったというもの。

などなど、会社の名前ひとつとっても色々なパターンがある。
RPGで勇者の名前ひとつつけるにも半日かかり、全く冒険に出かけられない、といったようなタイプでは、たとえ起業したとしても先行きが知れているだろう。ここに列挙した会社名の由来を参考に、未来の大社長であるアナタにはバシッとインパクトのあるネーミングを見つけて欲しい。

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