レオ子のぱちんこ堅勝ゼミナール
第15回 新装開店は本当に勝てるのか?


年間収支は約50万! 十分なお小遣いをギャンブルで稼ぐパチンコライター・森本レオ子が「パチンコで手堅く勝つ」スキルを伝授する本コラム。今回も、勝利に近づくパチンコネタを教えちゃいます!

まるで遠足前夜の小学生のようにドキドキワクワク。「新装開店」は全国のパチンカーにとって、興奮で夜も眠れないほどに胸が躍るパチンコイベントのひとつ。

普段パチンコをたしなまない方も、店先に「新装開店」と書かれたのぼりが立てられているのをよく目にするのではないでしょうか。新装開店というと店舗が新規オープンするかのように思われがちですがそうではなく、パチンコ業界では最新台がお店に導入されることを指します。

「7の付く日は激アツ」というようなイベント告知が規制されている今、新装開店は店頭ポスターやDMでの告知がとりあえずOKとされている希少なイベント(厳密にいえば“イベント”という表現は適当ではないのですが便宜上そう呼びます)で、ホールが客を集める絶好のチャンスなのです!! となると、新装開店は勝ちやすいんじゃないかと考える方も多いハズ。

さて、新装開店は本当に勝てる=玉が出るのでしょうか。

結論から言わせていただくと、答えは「ほぼNO!」です。

「新装開店、ダメ、絶対!」とまでは言いませんが、正直言って爆死する可能性が大! 

確かに、昔は新装開店は勝てると言われていましたし、「開店プロ」と呼ばれる新装開店だけを狙って稼ぐパチプロ集団がいたくらい、勝てている人が多くいました。その頃のイメージから、今も「新装開店=勝てる」と信じているパチンカーが多いんじゃないでしょうか。しかし、個人的な体験で言えば、残念ながらここ7、8年は「新装開店は近寄るなかれ」の法則にあてはまるホールのほうが圧倒的に多いんです!

理由はいくつかあります。まず、新装開店は黙っていても客が集まるということ。

以前、週末や大型連休といった黙っていても客が集まる時期にホールはわざわざ玉を出さない、という話をさせていただきましたが、新装開店初日もまた、ほとんどの店で最新台がフル稼働になるほど、黙っていても客が集まるホールにとって超おいし~いタイミング。ということで、わざわざ玉を出すホールが少ないのです。

そして、機械台の回収もまた大きな理由の1つです。

液晶画面や役モノの進化に伴い、新台の価格がどんどん上昇するパチンコ台。オーソドックスなものだと、今は1台30~40万円前後といったところでしょうか。

例えば1台30万の最新台を12台導入するとしたら、その初期費用は台の購入価格だけで360万!! 大型店だと100台規模で導入することもありますから、その場合はなんと3000万円!! 郊外の新築マンションが買えちゃうくらいの額ですよ……。

で、この新台購入費をどうやって賄うのか。勘の良い方ならお気づきでしょう。そう、私たちユーザーから回収するほかないのです。しかも、新台はほぼ毎週のように導入されていますし、最近はせっかく導入した台が1ヶ月も経たないうちに客が飛んでしまい撤去されてしまうなんてことも多々……。

となるとホール側としては、まだ「新台」というブランドが効力を発揮する導入直後のうちに高額な新台購入費を回収し、大赤字を回避しておきたいと考えますよね。そういった理由から、新装開店直後は勝ちづらい状況になってしまうんです。
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