たとえば昨年4月、鳴り物入りの貴闘力デビュー戦を観に行ったら(「貴闘力・鈴木みのるVS大仁田厚・矢口壹琅」)、やはりというべきか最終的に全部持って行ったのは大仁田だったのである。その技術と話術に感動した。今こそ大仁田を生で観なければならないと思った。

やっていることは手数が少なく、原始的。でも、ひきつける。一体あれって何なのだろう。

最近の活動も派手だ。「超戦闘プロレスFMW」にくわえ、先週は大田区体育館で長与千種と組んで電流爆破デスマッチをおこなった。

大仁田は全国をまわっているが、考えてみれば田舎のおじちゃん・おばちゃんが「ほー、今日はプロレスが来ているのか」とふらっと立ち寄り、顔が認識できるのも大仁田ぐらいではないか。いきなり見てもわかるプロレス。かつての馬場、猪木、ブッチャー級。

2015年の今こそ気にかけてみたい原始的なレスラー。何度目かわからない「絶頂期」の大仁田を見ておきたい。



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