ローデスに関しては「悪役レスラーのやさしい素顔」(ミスター高橋・双葉社)に書かれているエピソードも興味深い。
新日本プロレス初参戦の1979年。控室でローデスは著者にこう言ったという。
「俺のプロレスは完全なアメリカンスタイルだ。でも、ここでは、新日本がスローガンにしているストロングスタイルとかいうやつに合わせたほうがいいのか?イノキに聞いてきてくれ」
この質問を伝え聞いた猪木は「いや、いいんだ。アメリカでやっているようなスタイルで自由にやってくれ」と特にかまえた様子もなく答えたという。
ローデスは新日本の観客にも最初から大人気だった。
「これ以降、新日本プロレスの闘いは徐々にアメリカンプロレスのスタイルに移行していった」と著者・高橋は見立てる。
きっちりと日本にも影響を与えたアメリカンドリーム・ダスティ・ローデス。
あの尻振りダンス、よかったなぁ。大げさでなく「アメリカのエンタメ」の匂いがした。
お疲れさまでした。
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