答えは、イエス。リチウムイオン電池は、充電レベルが100%になっても通電し続けると、バッテリーに負担がかかり、劣化を速めてしまう。
ただしiPhoneの場合、充電レベルが80%を超えると、残りは「トリクル充電」という弱電流で充電する仕組みで、バッテリーの負荷を抑える仕組みにはなっている。アンドロイド端末も、トリクル充電に対応するモデルがほとんどだ。とはいえ、充電が終わればコードから外してしまおう。
■充電しながらの使用はバッテリーに悪い?
リチウムイオン電池は熱により劣化する特性があり、充電しながらの使用だと本体が熱くなり、バッテリーに悪影響を及ぼす。よってこれも真実。充電しながらのゲームや動画視聴には注意したい。
さらに、スマホケースによっては熱がこもるので、つけたまま充電するのもよくない。外してから充電すること。つまりは本体の温度が上がるとバッテリーに負担がかかるということなのだ。
■細切れに充電するとバッテリーは悪くなる?
これは迷信。一般的にスマホのバッテリーが本来の力を出せるのは、充電回数が400~500回までとされている。「じゃあ、細切れにしたら回数がカウントされるからダメでは?」と思うだろうが、実際は細切れに充電しても、充電量が100%になった時点で「1回」とカウント。細切れがバッテリーを劣化させるわけではない。
似たような話で「0%まで使い切って充電したほうがいい」という説もあるが、これも×。むしろ、リチウムイオン電池は完全に放電してしまうほうがバッテリーに悪影響を及ぼすので、残量がゼロになる前に充電を開始することをオススメする。
以上が、バッテリーにまつわる真実だが、これらを踏まえたうえで、劣化を抑える正しい扱いかたを挙げておこう。
○充電回数を減らす
○フル充電したらジャックから外す
○充電中はスマホの使用を控える
○不要なアプリはアンインストールする(バックグラウンドで動き、電池を消費するため)
○節電アプリを使う
○画面の自動回転を固定、明るさを暗くしておく
○Wi‐Fi、Bluetooth、GPSを使わない時はオフにする
人が働き続けると疲労するように、バッテリーだってせわしなく使うと劣化するのは当たり前。適度な距離感を保つことが、長いお付き合いにつながるのだ。