中年の宿命!? 本当に注意すべき「不整脈」とは?の画像
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「最近、動悸が激しい。もしや……」

――本格的に中年に足を踏み込むと、心臓まわりの不安にかられることが多くなる。心臓病や心筋梗塞、心不全……病気だって挙げればキリがない。

なかでも目立つのは「不整脈」。

脈が速く打ったり、反対にゆっくり打ったり、あるいは不規則に打つ状態を指すが、一般的に脈が1分間に50以下を「徐脈」、100以上を「頻脈」、脈が飛ぶことを「期外収縮」と呼ぶ。胸が一瞬ドキッとしたり、ドーンと太鼓を叩くような鼓動を感じれば、まさに不整脈だということだ。

原因は加齢だったり、ストレスや睡眠不足、疲労など。心臓病や血管のつまりなど、他の症状が引き金になることもある。ただ、基本的には年齢を重ねると少しずつ増えていくと考えたほうがいい。

歳を取れば疲れはたまりやすくなるし、身体にだってガタはくる。脈とは心臓から押し出される血液の拍動のことだが、心臓は心筋にわずかな電流が流れることで動く仕組み。家電がそうであるように、心臓だって酷使すれば故障する。

すなわち、不整脈とは電気の異常や流れがうまく伝わらないなど、心臓の電気系統トラブルを指すのだ。ちなみに、心筋梗塞は血管の病気であり不整脈とは無関係。事実、加齢や体質など、心臓病に関係しないことが原因としてもっとも多い。中年だと少なくとも毎日起きているそうで、ある程度は仕方がない。

不整脈は血液の流れに異常が起きるのだから、ひどい場合だと、意識がなくなったり、めまい、激しい息切れ、吐き気や冷や汗といった症状が起きてしまう。転倒することで骨折するなど、二次被害も多くみられる。

とりわけ注意したいのは、次のようなケースだ。

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