たとえば、10年ほど前に奈良県で起きた「騒音おばさん」事件である。CDラジカセを大音量で鳴らしたり、布団を叩きながら大声で叫んだりしたため、隣家の主婦は次第に不眠や頭痛で病気がちとなり入院。娘2人も病気で死亡した。

主婦や近隣住民は町役場に100回以上も苦情を申し入れたが、取り締まる法律がないということでどうにもできなかったという。

さすがに最近は、行政も騒音問題に敏感になっている。都内のある区では、公園で遊ぶ子供の声がうるさいという近隣の住民の苦情を受け、子供の遊具を公園から撤去した。住宅街の保育所や幼稚園には、子供の声がうるさいという苦情も寄せられるという。

実に微妙な状況もあると思うが、騒音と健康面でのバランスをうまくとりながら、生活環境を整えていってもらいたいものである。

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