国産野菜でも安心できない!

「欧米の法律は危険性のあるものをできるだけ排除しようという考えに立っていますが、わが国は因果関係がハッキリしない限り排除しない。欧米は国民、わが国は企業側を向いている差でしょう」(同)

そのため、話題のトランス脂肪酸のみならず、欧米諸国の多くでは規制済み、ないし規制が検討されていても、日本ではいまだ野放しの危険食品が数多くある。
「実は国産野菜にも要注意です。国内で栽培される野菜は肥料漬けの結果、硝酸態窒素濃度が高い。それは有機野菜も同じです。この濃度が高いと、体内で発がん性物質ができ、発がんリスクが高まるとして、EU諸国ではすでに濃度規制をしています」(前出の厚労省担当記者)

続いて、うま味調味料に含まれるグルタミン酸ナトリウムもそうだ。
「味覚が鈍くなるだけでなく、マウス実験では子ネズミの視床下部などへの悪影響が指摘され、WHOなどが一日の摂取許容量を定めたことがありました。また、米国のFDAは胎児への影響を考慮し、特に妊娠中の女性は、摂取について医師のアドバイスを求めるように勧告したことがありました」(前出の釣部氏)

日本でも弘前大学の研究チームが02年に、アジアで緑内障患者が多い原因の一つとして、欧米に比べてグルタミン酸ナトリウムの使用量が多いからではないかとの報告を出したが、使用規制には至っていない。

また、健康志向の人にはこんな落とし穴が。
「ダイエット飲料やダイエットシュガーとしてよく使用されるのが、砂糖の100~200倍もの甘さがある人工甘味料アスパルテーム。これには以前から、発がん性、うつ病といった脳へのダメージや、視力障害などの危険性が指摘されています」(釣部氏)

今年に入り、ペプシコーラなどを販売する米ペプシコは、消費者の懸念に配慮し、ダイエットペプシにアスパルテームを使用しないとの方針を発表している。
その他、お昼はパンという読者もご用心。
「菓子パンや食パンなど、大量生産のパンの食品表示によく明記されている膨張剤の一種、イーストフードには、たくさんの合成添加物が含まれており、健康を害するとの指摘があります」(前出の記者)

もはや、防衛策は釣部氏の言う「なるべく外食は控え、家庭では自然の食材を使い、自然の味を楽しむ」しかなさそうだ。

本日の新着記事を読む

  1. 1
  2. 2