夫に喧嘩を売るのは妻の愛情の裏返し?

――そんな美人妻が、料理本に続けて『♯365』なるオシャレなファッションの本まで出しちゃって。

安田 料理と同じくらいにお洋服も好きで、以前から自分の私服を中心にした本を出したかったんですよ。

――なるほど。だから、テレビで見る安田さんのイメージとは違うんですね。

安田 私のテレビ衣装って、女の子らしいものが多いんですが、本にはそれだけじゃないですからね。

――そういえば、旦那さんが洋服屋さんですもんね。一緒に買いに行くの?

安田 はい、一人で行くときもありますが、主人と服を見に行くときもあります。まあ、向こうはプロなんで、めっちゃ厳しいですけどね。この前も靴を見に行って、私が"これ、かわいいやろ?"って聞いたら、淡々と、"その靴、ないわ"とダメ出しされて(苦笑)。

――そういうとき、安田さんはどうするの?

安田 頭にきて、強く言い返すので、喧嘩になります(笑)。

――そのへんは、どこの夫婦も同じなんですね。

安田 男性って喧嘩になると、理論的に言ってくるじゃないですか。

――いえ、女性が感情的すぎるんです。

安田 ほら出た、ウチの主人と一緒(笑)。確かに私はヒステリックになってギャーギャー騒いでしまうんですよ。でも、そうなると、主人は私を無視するんです。それに、さらに怒りが込み上げて、私は"無視すんなや!"ってキレます。口の悪すぎる嫁ですよね(笑)。

――無視すんなや……って相当、気が強いですね。夫婦喧嘩でも勝っちゃう?

安田 逆なんです。最後はいつも私が折れる形で謝っていますね。そもそも、ほとんどの喧嘩は私から吹っかけているから、悪いのは私なんですけど……。

――喧嘩を売るタイプ?

安田 主人にはわざと喧嘩を売っているんです。

――え、なんで?

安田 すごくヤキモチ焼きなんで、帰りが遅いだけで、"女の子といたでしょ?"って吹っかけちゃうんです。

――ひぃえ~! 浮気を疑っている?

安田 それもあるけど、妻が夫に喧嘩を売るのって、"構ってもらいたい"だけなんですよね。

――そう言われるとかわいいですけど、旦那さんからすれば、事あるごとに喧嘩を売られて大変だ……。

安田 ほんま、そう思います(笑)。ただ、主人は雪国出身で我慢強いんです。だから、耐えてくれています。

――県民性の問題ですか? ちなみに安田さんは京都出身ですが、"京女"はどんな女性ですか?

安田 京都の人は男女問わず、"京都が一番!"と思っていますね。だから、バカにされるのが大嫌い。プライドが高いんです(笑)。

――だから、ちょっとしたことでカーッとなる?

安田 そうかもしれません。でも、喧嘩するってことは互いに向き合うことだから、そのあと、仲良くなれます。

――おおっ! 喧嘩のあとは盛り上がりますもんね。いろいろと……。

安田 ウフフ。

――そういう狙いがあったのかぁ。

安田 何も言っていませんよ(笑)。

――言わなくても分かります。安田さんはドMですからね!

安田 アハハ。まあ、フルマラソンを走るぐらいですからね。

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