糖尿病、認知症予防に効果的

「豆の鮮度が良いほどお湯の温度は低め、古いものほど温度は高めを心がけています。温度が高く、抽出のスピードが遅いほど、苦味が強くなり、その逆は酸味が強くなります。コーヒーメーカーでもそこそこ美味しいコーヒーは淹れられますが、沸騰したてのお湯で、ゆっくりと抽出するため、苦みが強くなりがちです」(岩瀬氏)

美味しくいれるコツは、
「粉全体にお湯を行き渡らせ豆を膨張させる"蒸らし"を十分に行うこと。最後の一滴にはエグみや渋みが多く含まれるので、規定量が抽出できたらドリッパーを早めに外すこと。フィルターの中心部分に5円玉、10円玉くらいの大きさでお湯を注ぎ、外周部分にお湯をかけてはいけません」(前同)

3つのルールを守れば、自宅でも格段に美味しいコーヒーが飲めるはずだ。
嗜好品の印象が強いコーヒーだが、近年注目されているのが、その健康効果。『1日3杯のコーヒーが人を健康にする!』(PHP研究所)の著者で管理栄養士の安中千絵さんがこう話す。
「コーヒーに含まれるカフェインには代謝率を高め、脂肪燃焼効果があることが分かっており、ダイエットに大変効果的です。また、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸には血糖値の上昇を抑制する効果があり、糖尿病の予防に有効。このほかコーヒーをよく飲む人は統計的に、認知症、一部のがん、脳卒中、肝炎になりにくいとの研究結果も出ています」

1日3~5杯のコーヒーをブラックで飲むのが、最も健康にいいという。
10月1日はコーヒーの日。コーヒの香りに包まれ、至福のときを過ごしたい。

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