デートするなら浅草か両国
――お母さんの友人のおかげで、チャンスが巡ってきたんだ。
山根 ほんと、そうなんです。それでホリプロに入れたので、高校3年のときに転校して、一人で上京してきたんです。
――鳥取から東京に出てくるのって、勇気がいった?
山根 はい。今でもそうだけど、東京の街に圧倒されます。鳥取県は日本で一番人口の少ない県なので……東京の満員電車に乗ったときは心底、ビックリしましたよ。鳥取にいたときは、自転車で30~40分かけて学校に通っていましたから。
――東京は高校生のスカートも短いでしょ(笑)。
山根 そうなんです! 鳥取県の高校生なんて、今もセーラー服だし、スカートも膝下。靴下なんかも東京は紺のハイソックスをかわいくはいているけど、私のいた鳥取の高校は白の普通の靴下でしたよ(笑)。
――それはそれで純朴そうで、いいんだけどね。最近はスタバもできたそうで。
山根 日本で唯一、スタバのない県でしたからね。それが今年5月にできたんです。ただ、私としては鳥取が都会になっていくのが悲しいんです。もっと自然な田舎であってほしいのに。
――遠い故郷を思う気持ちは分かります。
山根 ウフフ。
――とはいえ、東京は甘い誘惑もいっぱい。たとえば、力士さんに誘われることはないんですか?
山根 ないです、ないです(笑)。私なんて、相手にされないですよ。
――イケメンだと思う力士はいるの?
山根 旭秀鵬関ですかね! 甘いマスクなんです。あと有名ですが、勢関や遠藤関。それから、琴恵光関に、九重部屋の浜町関。あとは追手風部屋の岩崎関とか……。
――次々に挙がりますね。やっぱり、力士みたいな男性が好きなんでしょ?
山根 いや、違うんですよね。私は相撲が好きなのであって、力士さんは恋愛対象にならないんです。たぶん、力士の方とおつきあいしたら、一ファンとしてダメ出しをしたくなっちゃうと思います。そんな彼女、嫌ですよね(笑)。
――そうなんだ!? じゃあ、好きなタイプは?
山根 私は浅草や両国とか渋い場所が好きなので、そういう和の雰囲気を一緒に楽しめる方がいいですね。
――相撲好きも条件?
山根 好きじゃなくてもいいから、私が相撲の話をしても引かない人がいいです。
――渋いことが好きな人なら、けっこう年上の男性もいけるんじゃないですか?
山根 うーん、お父さんより下なら……。
――お父さんって……。
山根 40代です。
――そっか。19歳の娘がいても、もうおかしくないのか、40代の男性は!
山根 うちは親が若いときに結婚しているので(笑)。
――じゃあ、質問を変えます。娘に好かれるお父さんにはどうすればなれます?
山根 共通の趣味を持つことかな。私はお父さんと仲良しだけど、やっぱり相撲という趣味が同じだから会話も弾むんですよね。それと、オシャレも大事かも。娘にすれば"オシャレなお父さん"って自慢なんです。
――オシャレかぁ~。なかなか難しいんだよね。
山根 じゃあ、娘さんと一緒に服を買いに行くといいかも。女の子はみんな服が好きだから、"俺の服を選んでくれない?"と言って誘えば、喜んでついてくるんじゃないかな。もちろん、娘さんの服も買ってあげる約束で(笑)。
――参考になりました。今日はありがとうございます。
山根 ありがとうございました!
本当に娘にしたいほど素直で愛らしかった山根千佳さん。相撲の話になると夢中で語ってくれたのも、かわいくて仕方なかったです。

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