たとえば先述のように家事にダメ出しをされた場合。

「この洗濯物、畳み方がおかしくない?」→「聞いて聞いてー。今日の洗濯物ね、そういう畳み方をされたい気分だったみたい」

「パスタのベーコン、なんか大きいんだけど」→「よかったね。しっかり噛めるから、ウチら健康になれるね!」

「隅っこにほこりの塊が残ってたよ」→「ほんと!? それ、どれくらい大きかった? ほこりってびっくりするほど大きくなるよね!」

と、こんな感じです。同様にデートのときであれば、

「今日のデート、ちょっと遅刻したのはなんで?」→「ごめんね。でもね、電車の中ではめっちゃ走ってたんだよ。電車って私が走るより遅い気がする!」

「どうして俺が観たい映画を選んでくれなかったの?」→「そうすれば、あなたが観たい映画を見るためにもう1度デートできるでしょ!」

いかがですか?

 切り返しを変えれば、彼自身も「怒りたい」と思う気持ちが失せるうえに、「あ、コイツちょっと天然? 俺がちゃんと守ってやらなきゃダメだ! 俺、男らしくならないと」と、失いかけていた男性としての本能を蘇らせてくれる可能性大。

 こんな毎日を続けていけば……そろそろ結婚? なんてときに、頼りがいのあるステキな男性に育っているかもしれませんよ。

わぐりめぐみ
東京生まれ。作家・編集ライター・シナリオライター。るるぶ等旅行雑誌から職歴をスタート。ティーン、ストリート、サブカル、ライフスタイル誌等で幅広く活躍。著書に『そして、ありがとう… 犬と私の12の涙』(日本文芸社)、『B型妻VSA型夫 毎日がグチLove』(笠倉出版社)、共著に『ミニチュアダックスフントの洋服屋さん』(実業乃日本社)等がある。

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