ライバル候補はこき下ろす!
橋下氏は自身のツイッターで、「(反維新陣営候補の)柳本氏・栗原氏は、対話と協調を強調する。しかし、自民党・民主党は、維新の二重行政・民営化改革案件に野党として徹底して抵抗した。修正案も出さずに否決の連続。これを僕だけが対立を煽ったという。ケンカは相手があるからケンカになる。相手が話し合いをするなら、こちらも話し合いをする」と訴え、売られたケンカは買うしかないとばかりに、街頭演説ではライバル候補者を攻撃の次なるターゲットに据えた。府知事候補の栗原氏に向けては、「(トレードマークの)赤い服ばっかり着て、どこまで共産党が好きなんだ」と揶揄。
市長候補の柳本氏についても、「共産党から支持の話があったとき、蹴らないといけなかった。共産党の支持を集めたら役所改革なんてできない。市民のためではなく、役所を守る政治なんですから」 とジャブを放ったのち、「(柳本氏は)紳士で、僕みたいに口悪くないけど、何言ってるか、分からない。言語明瞭、意味不明。民主や共産と一緒だから(政策の)結論を言い切れないんです」と強烈なストレートを繰り出した。また、大阪都構想に代わる案として柳本氏と栗原氏が推す“大阪戦略調整会議”を『大阪ポンコツ会議』とコケおろし、「こんな会議では100年経っても何も実現しない」と斬り捨てた。もはや誰も止められない舌鋒は、マスコミにも向けられる。
これまで『朝日』『毎日』と、大手新聞社へケンカを売ってきた橋下氏だが、大阪維新の会に批判的な社説を掲載した『読売』に対しても、「読売も最近、反維新でおかしい。社説で“橋下はダブル選で何を問いたいのか”って。バカかっ!?」と批判した後、ダブル選挙では改めて都構想の是非を問いたい旨を述べた後、「読売の論説委員、分かったか、この野郎!」と挑発していた。
「橋下氏のマスコミ批判は街頭演説でも盛り上がるシーンのひとつ。橋下氏が“(テレビなどの)バカなコメンテーターに、どうしてもひと言いっておきたい”と言うや、すかさず、聴衆の中から“ほんまに、ひと言でええんかッ!”という声があがって、他の聴衆がこれまた、どっと沸く。橋下氏の演説は1時間と長めですが、このようにエンタメ性や笑えるポイントがあって、面白いんです。ライバル陣営の演説より、人が集まっているのは確かですね」(前出の畠山氏)
“ケンカ口上”ますます冴えわたるといったところだが、維新陣営が惨敗するのか、はたまた大勝利を収めるのか。大阪府民にとって、11月22日はXデーだ!

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