上の階から足音が聞こえる…

――こういうホラー映画の撮影だと、ホントに怪奇現象が起きるって話をよく耳にしますが……。

島崎 実は、私が泊まったホテルでも、夜になると上からバタ、バタ、バタ……って何か足音みたいな音がしてきたんですよ。

――(ゴクリ……)

島崎 “上の階の人が何かしているんだろうな”ぐらいにしか思わなかったんです。でも、よくよく考えたら、私が泊まった部屋は最上階だったんですよ……。

――え~っ、それってメチャクチャ怖くないですか!

島崎 でも、だからといって、撮影中に誰かがケガをしたとか、カメラが止まったみたいなことはなかったですけどね。

――本作はホラーですが、女優・沙羅の成長も描かれています。島崎さんもこれが本格的には初主演ということで、そういう意味では、ご自身の女優の部分での成長ともリンクしますね。

島崎 普段はアイドルをやりながら、同時に別の仕事もこなすということが多いんですけど、この撮影のときはこの映画だけに集中することができたんです。

――そうなんですね。

島崎 ひとつの作品を何か月も時間をかけて作り上げるという“モノ作り”の体験は初めてだったので、そういった作品に対しての取り組み方や、向き合い方の部分では多くのことを学べて吸収できたと思います。

――AKB48を卒業された前田敦子さんや大島優子さんも、女優として第一線で活躍されていますね。

島崎 先日、大島さんの舞台を拝見させていただきましたが、メチャメチャかっこ良くて感動しました。大島さん自身、すごく輝いて見えたし、何よりもかわいかったです(笑)。このとき、“芸能界って夢がある世界なんだなぁ”って改めて思いましたね。

――『劇場霊』の中で描かれている舞台のヒロイン・エリザベートは年を重ねるのが怖いという設定でしたが、ご自身は年を重ねることをどう感じますか?

島崎 十代の頃は、いま現在の年齢になったときは、もっと大人っぽくなっているだろうなって思っていたんですけど、実際はまだまだ子どもだなって(苦笑)。

――そうなんですか?

島崎 はい。一人ではできないことがたくさんあると思うし。たとえば、言葉が通じないようなところに一人で行けと言われたら怖いし、不安だし。

――我々も同じですよ(笑)。

島崎 あはは(笑)。

――とはいえ、先ごろ発売されたファッションブック『ParU』では、入浴姿や大胆に背中が開いたドレス姿などの“大人”のショットを披露されていますね。そんな島崎さんが思う”大人の女性“とは?

島崎 どんなことに対してもおおらかというか、流せる部分をたくさん持っている人かな。

――気持ちの上で余裕があるということですね。

島崎 そうですね。

――そんな“大人”の女子力アップのために必要なことって何だと思いますか?

島崎 女性であることを忘れないことだと思いますね。

――女性であること?

島崎 私的には言葉遣いかな、やっぱり。汚い言葉遣いをする女性はいくらかわいくて綺麗な女性らしい外見であってもダメだと思っちゃいますね。

――それは我々男性からしても同意できます。

島崎 逆に、男性も、昔ながらの“女性が絶対に家事をやらなくてはいけない”みたいな思考の人ってちょっと苦手なんですよ。だから、家事も一緒にやってくれるような人がいいですね。

――一緒に作ってみたい料理ってありますか?

島崎 和食が好きなんで、和食を作ってみたいですね。

――理想のタイプは?

島崎 絶対に料理ができる人!

――してみたいデートとかありますか?

島崎 学生時代に制服デートはしておきたかったですね。お休みのときにディズニーランドとか行って、制服デートしているカップルを見ると、すごく羨ましかったんですよね。高校時代にはもうAKB48に入っていたので。今やったらもう厳しいかな?(笑)

――そんな! 今でも十二分イケますよ!

島崎 ありがとうございます(笑)。

“新進女優への登竜門”と言われるホラー映画でヒロインという大役を見事に務め上げた島崎さん。本格派女優、そして、大人の女性へと成長していくことを、本誌は願っています!

島崎遥香 しまざき・はるか
1994年3月30日、埼玉県生まれ。A型。T159。2009年にAKB 48に9期生として加入。11年、研究生からチーム4に昇格。その後、チームBを経て現在はチームAに在籍。今年行われた「第7回AKB48選抜総選挙」は9位、選抜メンバーに入る。今年放映のドラマ『マジすか学園4』では主演を、昨年公開されたアニメ『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』では声優も務めた。

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