その証拠に、ここ数年、レースに挑戦する日本馬も増える一方。今年も、サクラゴスペル、ストレイトガール、ミッキーアイルが、「香港スプリント」に。ダノンプラチナ、フィエロ、モーリスが、「香港マイル」に。サトノアラジン、ステファノス、ヌーヴォレコルト、そして、エイシンヒカリが、「香港カップ」に招待され、全部で10頭の馬が出走することを決めました。

 個人的なことを言うと、01年にステイゴールドで、「香港ヴァーズ」を制覇。一昨年は、トウケイヘイローとともに、「香港カップ」に挑戦。スローペースに持ち込み、残り50メートルまで先頭を走っていましたが、最後の最後に香港ダービー馬、アキードモフィードに捉えられ、2着という結果に終わっています。僕がこの「香港カップ」に参戦するのは5回目。93年ナリタチカラ(7着)。97年サイレンススズカ(5着)。06年アドマイヤムーン(2着)とまだ一度も勝ったことがありません。

 勝ちたい気持ちはどのレースも同じですが、大一番を前にすると、やはり、気持ちも高ぶります。スピリッツは熱く燃やし、でも頭は冷静に――ラグビーの日本代表を見習って、今年最後の海外レースを、最高の形で終えたいと思います。

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