そして、3度目の正直を狙った昨年のパートナーは、GⅢ「函館2歳S」のチャンピオン、アクティブミノルです。

 休み明けだった前走、GⅡ「京王杯2歳S」が6着だったこともあり、当日の人気は9番人気。僕自身は、チャンスはあると密かに期待していましたが、「今年こそ……ですね」と質問するマスコミの方の声には、懐疑の色が混じっていたような気がします。

 レースは、スタート直後から先頭に立ち、粘りに粘って掲示板を確保(5着)。優勝以外はまったく評価されないのが競馬の厳しさです。それでも、彼の持ち味を最後の一滴まで出し尽くした内容の競馬に、僕は少しだけ胸を張っていました。

 さぁ、そしていよいよ、今年です。なぜ、このレースだけ縁がないのか⁉ 答えがあるならだれよりもこの僕が知りたいところですが(苦笑)、新馬、重賞と2戦2勝のエアスピネルをパートナーに迎えた今年は、いよいよ、その時が来た(かな)と、今からワクワクしています。

「誰よりも勝ちたいと思っているのは、この僕自身なんですから」。昨年、このコラムで書いたこの言葉を、今年、敢えてもう一度、書いておきたいと思います。馬のため、彼を管理する笹田和秀先生や関係者のため、ファンのため、彼を産んだエアメサイアのため、そして僕自身のために、今年も全身全霊で大記録に挑みます。

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