レオ子のぱちんこ堅勝ゼミナール
第30回 ツウぶれる!知ったかパチンコフレーズ~演出編その2~

 パチンコライター・森本レオ子が初心者にもわかりやすくパチンコの基本を解説する本コラム。今回は「パチンコ用語」企画第二弾! 前回に引き続き、あっと言う間にツウの仲間入りができちゃうナウい(!?)パチンコフレーズを教えちゃいます♪ 職場や飲み屋、喫煙所で、ぜひ活用してくださいね~!

【フレーズ1】「ギジサンからの次回予告なのに、最後の弱カットインで台無しだわ~」

 実戦報告の場で、実際にかなりよく聞くフレーズです。ポイントはギジサン、次回予告、カットイン。まずは「ギジサン」から解説しましょう。

 ギジサンとは「疑似3」、正確には「疑似連続演出3回」のこと。擬似連続演出は略して「擬似連」ともいいます。この疑似連演出は、実際は1回転なのに、複数回転分にまたいで予告が連続しているように見せかける演出のこと。つまり「擬似3」なら1回転で図柄が3回始動するわけです。右図柄がスベって真ん中に特殊なロゴが停止するパターンや、図柄がズレ目で停止するパターン等があります。


『牙狼』シリーズでは、真ん中に「7」が止まるのが擬似連のサイン。

 現在ホールにあるほとんどの機種がこの疑似連演出を採用しているほど、パチンコでは定番中の定番演出で、連続演出が続けば続くほど大当たりの期待が高まります。たいていの機種では擬似連は3回まで。擬似連が2回(ギジニ)で終われば、かなり期待薄……になりますね。なので、疑似連演出は「ギジサン」に到達するかどうかが肝心! 大当たりする場合は「ギジサン」が発生しているケースが非常に多いのです。

 そして「次回予告」もまた、多くの機種で使われているベタな演出のひとつ。ナレーションとともに発展先リーチのダイジェストが展開され、最後は「次回○○○」といったように、発展するリーチのタイトルが表示されて図柄テンパイとなります。大当たり期待度も約50%前後からそれ以上に設定されていることが多く、激アツ演出の代名詞となっていますね。


こちらは『牙狼 魔戒ノ花』の次回予告。ムービー演出が流れます。

 次回予告演出をメジャーなものにしたのは、何と言っても『ヱヴァンゲリヲン』シリーズでしょう。回転開始時に突如「予告」と表示された時の、脳が「キーーン」となっていきなり目が覚める感覚は今でも忘れることはできません。

 疑似連演出が定番となった今は、回転開始時に次回予告が発生するパターンはあまりなく、『牙狼』シリーズのように「ギジサン」と絡むことが多いですね。そして「ギジサン」+「次回予告」の組み合わせは、心の中でちょっと早めのガッツポーズを決め込むような、ハズすほうが恥ずかしいほどの激アツ展開なのです。

 最後は「カットイン」。この場合のカットインとは、リーチ中盤から終盤にかけてのタイミングでボタンを押下すると(押さなくても自然に発生するものもあります)発生するワンポイント演出を指します。リーチの流れとは無関係の、セリフ予告のようなモノが割り込むように出現する、あの演出のことです。

 カットインの色によって期待度が大きく異なることが多く、前回お話した保留変化同様、青<緑<赤<金<メーカー柄と右へ行くほどアツさが増します。カットインのパターンは2~3種類であることが多く、期待度が低い青や緑を弱カットイン、大当たりに結びつきやすい赤以上を強カットインと呼ぶのが一般的。機種によっては色ではなく、カットインのサイズの大きさで強弱を示唆するものもありますね。

 カットイン演出が最も重要とされているのは、やっぱり『北斗の拳』シリーズですね。弱カットインが緑、強カットインがメーカー柄であるキリン柄なのですが、最後の最後、カットインでキリンが出るかどうかが演出の最重要ポイントとなります。むしろ他の予告なんか無視してカットインの種類さえ確認すれば、当たるかハズれるかはだいたいわかると言っても良いくらい。『北斗の拳』を打つ全国のベテランパチンカーは、「頼むからキリン!」と祈りながら最後のボタンを押すのです。

 つまりこのフレーズは、どれだけ激アツな演出が発生していても、最後の最後が「弱カットイン」では当たるモノも当たらないということへの嘆き。最近の台は、リーチ最後のカットインの種類で当たりが決まると言っても過言ではないほど、その強弱が重要であることが多いんです。逆に予告が弱くても、最後の最後でメーカー柄を伴うような強カットインがくれば、逆転ホームランとなることもしばしば。そのような場合には、「役モノはないけどカットインがキリンだから、もしかしたら……」と言ったふうに応用が可能なフレーズですので、ぜひ活用してくださいね。

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