【フレーズ2】「60%(パー)でもさすがに保ゼロだから無理だよ」

 シンプルなセリフですが、今までのフレーズと比べると何段も難易度が上がりましたよ。このフレーズはかなりの上級者のみが発するもの。パチンコを生業にしているライターでも、新人さんなら頭が「?」でいっぱいになってしまうかもしれません。

 まず「60%」はだいたいの方がわかると思いますが、これは俗に言う「期待度」のこと。「信頼度」とも言いますね。期待度とは、パチンコ演出の大当たり期待度のことを指し、期待度60%とあるならば、5回に3回は大当たりに結びつく演出であるということになります。

 パチンコ攻略雑誌などを見ると、詳細に数値化された演出の期待度が表記されていますが、時には「チャンス」「大チャンス」「激アツ」などと、随分とざっくり表現されていることも。しかし、だいたい期待度何%くらいのものがチャンスで激アツなのかは、具体的に規定されているわけではありません。ただ、激アツと言えば、『海物語』シリーズの魚群演出を思い浮かべるパチンカーが多いので、だいたい期待度50%前後、少なくとも40%以上のものを激アツと考えている人が多いのではないでしょうか。

 ちなみに、「超激アツ」とあれば、これはほぼ期待度100%ということ。ただ、あくまで「ほぼ」なので、大当たり確定とまではうたえない。なので「激アツ」に「超」をつけて表現しているのです。

 さて、最後にこのフレーズの核となる「保ゼロ」。保ゼロとは「保留ゼロ」、すなわち保留玉のストックがひとつもない状態のことを指します。少し難しい話になりますが、保留のストックがない場合、保留のストックが多くある時に比べると1回転にかかる時間がやや長くなる傾向があります。そこで派手な予告演出が発生することも多く、同じハズレでも保留が貯まっている場合に比べて、激アツ演出のハズレが出やすいのです。

 先ほど期待度の話をしましたが、例えば同じ期待度50%の次回予告でも、保留が4つある状態で発生した場合と保留がゼロ、すなわち保ゼロの状態で発生した場合では、実は期待度は異なるんですよ!! 攻略雑誌などに紹介されている期待度は、さまざまな状況下での平均値なんですね~。

 ですのでこのフレーズは、期待度60%とされている激アツ演出が発生しているのに、保ゼロが理由で大当たりに期待をしていない様を表しています。パチンコ上級者になればなるほど、保ゼロ時の派手な演出にいちいち心を揺さぶらず、徹してクールに打てるというもの。

 逆に、保留満タン状態でリーチ成立を示唆するような演出が発生したら、さほどアツいものではないにも関わらず少し期待してしまうのも上級者ならでは。保ゼロとは逆で、保留が満タンだと演出が出にくくなるのです。また、類似フレーズとして「この台は保ゼロのガセが酷過ぎる!」が挙げられますので、こちらもぜひ使ってみてくださいね。

 いかがでしたでしょうか。フレーズの活用ももちろんですが、いまさら聞けない定番演出のイロハを知っていただければなによりです。それでは、みなさんのパチンコライフがより楽しくなりますように。GOOD LUCK☆ 

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