シャバい、短ラン、マブい…平成生まれにゃわかるまい!? 懐かしの「ツッパリ用語」辞典の画像
シャバい、短ラン、マブい…平成生まれにゃわかるまい!? 懐かしの「ツッパリ用語」辞典の画像

「チョベリグ」や「MK5」「アウトオブ眼中」など、1990年代に流行した俗語の類は今使うとかなりヤバ目だが、それより昔の1980年代のこと。若者の間で大流行したのが、ボンタンにリーゼントというスタイルに代表される「ツッパリ」文化だ。不良以上暴走族未満というツッパリ&ヤンキーは、全国津々浦々に根を張った若者文化だったが、今にして思えば彼らが操る言葉は、そのファッションともども味わい深いものがあった。その代表的なものをまとめてみよう。

■アイパー
アイロンこてを使ってかけるパーマ。ストレートの髪をオールバック風にするもの。今でも一部のおばちゃんが使っている?

■院卒
少年院卒。

■裏ボタン
学ランのボタンを留める裏側のボタン。これに気を配るのがオシャレとされた。マージャンパイを模したもの、家紋、ひとつひとつに漢字が彫ってあり、4つ合わせて「愛羅武勇」……などといったものがあった。

■うんこ座り
ヤンキーの基本姿勢。これを長く続けて足を痺れさせるようでは、シャバぞうと呼ばれてしまうのだった。

■鬼ぞり
気合いの入った剃り込み。なかには一周する勢いで入れてしまって後悔するヤンキーも。

■お礼参り
卒業式の後で行われる仕返しのこと。主に生活指導の先生が標的とされた。体育館のガラスをすべて割るなどの犯罪行為もあった。

■「顔はやばいよ、ボディやんな、ボディ」
顔を殴ると暴行したのがバレるのでお腹を狙おう。『3年B組金八先生』で三原じゅん子扮する女子生徒が発した名言中の名言。

■ガンをつける(飛ばす)
相手をにらめつけること。これがケンカの合図にもなる。西日本では「メンチを切る」と言うことも。

■~公
先公やポリ公など、主に自分の行動を規制しようとする大人を呼ぶ際につけられる。元は敬称だった。

■根性焼き
タバコの火を皮膚に押しあて消す行為。元は自身の根性を誇示する行為だったが、のちに卑劣なリンチでも使われた。

■シャコタン
車高短。車高を低く改造した車で、カッコいいとされた。『シャコタン★ブギ』という漫画もあった。

■シャバい
ケンカが強くないのにイキがる様子。また、そのような人物は「シャバぞう」と呼ばれた。

■タイマン
1対1のサシで勝負すること。

■短ラン
丈が極端に短い学ラン。ベスト並みの短さになることも。80年代中頃になると、ヤンキーが着る制服の定番となった。

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