ワースト5位:『軍師官兵衛』(2014年)15.8%・主演:岡田准一(35)……豊臣秀吉の軍師として戦国時代から江戸時代前期にかけて活躍した黒田官兵衛の人生。序盤はさわやか軍師だったが、本能寺の変からブラック軍師にキャラ変。終盤は策略家として狡猾かつ老かいな采配を振るった。

ワースト4位:『八重の桜』(2013年)14.6%・主演:綾瀬はるか(30)……江戸末期に会津に生まれた女性・新島八重の生涯。会津藩主の松平容保の葛藤や苦悩というサイドストーリーもフォーカスされた。綾野剛(33)、西島秀俊(44)、長谷川博己(38)など男優陣も充実。

ワースト3位:『龍馬がゆく』(1968年)14.5%・主演:北大路欣也(72)……司馬遼太郎原作の坂本龍馬の生涯を描いた作品。大河ドラマとしては最後のモノクロ作品である。当時、坂本龍馬はまだ無名の人物であったため、あまり注目されなかった。

ワースト2位:『花の乱』(1994年)14.1%・主演:三田佳子……室町時代中期、将軍・足利義政夫人で悪女とも評される日野富子の生涯と、応仁の乱前後の物語。時代背景が複雑ゆえに取っ付きにくく、低視聴率に終わった。

ワースト1位:『平清盛』(2012年)12.0%・主演:松山ケンイチ(30)……平清盛の生涯を中心に、壇ノ浦の戦いまでの平家一門の栄枯盛衰をドラマ化した。「役者が若過ぎる」「残酷なシーンが多くてドン引き」など不評な声が多くあがった。

 やはり馴染みの薄い時代だと、とたんに視聴者が離れていくようだ。2000年以降の傾向としては、『利家とまつ』(2002年/出演:松嶋菜々子・42)、『功名が辻』(2006年/出演:仲間由紀恵・36)、『篤姫』(2008年/主演:宮﨑あおい・30)といった女性がフィーチャーされた「女大河」が平均視聴率20%以上の安定した数字を持っている。とはいえ、『江~姫たちの戦国~』(2011年/主演:上野樹里・29)やワースト4位にランクインした前述の『八重の桜』など、女大河いえども大ハズレの場合もあるわけだが。

 来る2016年の大河は『真田丸』。堺雅人(42)演じる真田信繁(幸村)とその家族、真田の家臣、戦国武将たちを描く「戦国群像劇」だ。脚本は2004年の『新撰組!』以来、2度目の執筆となる三谷幸喜(54)。前回はややコメディー色が強く、一部からは不評だったが、今回は得意のホームドラマ路線で行くのではないかと思われる。信繁の父・昌幸に草刈正雄(63)、兄・信幸に大泉洋(42)、祖母のとりに草笛光子(82)と、三谷ならではのユニークな配役も見所だ。テレビドラマ初出演のミュージカル俳優・栗原英雄(50)や、声優の高木渉(49)などもメインキャラに配置し、異種格闘技的な現場の空気感も楽しめそう。三谷ワールドで繰り広げられる戦国時代、吉と出るか凶と出るか、とくと拝見だ。

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