余談だがオリコン調べによると、「女性が最も好きな回転寿司のネタ」ランキング1位はサーモン。「店によっても違いますが、回転寿司のサーモンは鮭でなく、ニジマスを使っている店も多い。白魚のニジマスが赤っぽいのは、着色料を混ぜたエサを食べさせているから」(前同) 間違ってもおいしそうに寿司を食べる彼女に、こんなネガティブなヒミツは語らないようにしよう!

 女性といえば、「昼食と夕食の間の時間帯、いわゆる“アイドルタイム”に最近、女子高生など若い女性が回転寿司を食べに来ています。ファストフード感覚なんでしょうね」(グルメ誌ライター) 確かに回転寿司の良さは“つまみ食い”するように気軽に立ち寄れるところ。「寿司といえば高級なイメージですが、もともとは、まさにファストフードだったんです。江戸時代の寿司屋は銭湯の前にあることが多かった。理由は手がきれいで、そのまま掴めるからです」(前出のフードアナリスト)

 また、昔話では、こんなヒミツも。「寿司屋の湯飲みって大きいですよね。あれは、その昔、指を洗うフィンガーボールの役割も果たしていたからです」(前同) でも、現代でやったら恥をかくだけ!

 ちなみに、回転寿司が“ビール工場のベルトコンベアからヒントを得て開発された”というのは有名な話。「寿司が回るスピードは秒速4センチです。また、9割近くの店がレーンを右回りにしています。日本人は右利きが多いので、そのほうが寿司を掴みやすいのです」(同) ある店が試しにコンベアを左回りにしたところ、売り上げがなんと3割以上も減ってしまったんだとか。

 何はともあれ、いつの時代も我ら日本人が大好きな寿司を安価で、様々な創意工夫をこらして楽しませてくれるのが回転寿司。この寿司のメリーゴーランドには、日本人の夢がたっぷり詰まっているのだ。そして、「今や、ロシアやイギリスでも駅前に回転寿司店があるほど。つまり、日本人のおもてなしの心が世界に広まっている証が回転寿司なんです」(グルメ誌ライター) さあ、今すぐ回転寿司に足を運ぼう!

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