さて、今季のプロ野球も、キャンプインまであと1か月を切った。新年にふさわしく、ここでは黒江氏に「由伸巨人軍への期待」、川藤氏には「金本阪神への期待」、そして江本氏には「球界への提言」を語ってもらった。

 まずは黒江氏だ。「イライラした昨年とは違って、今年から指揮を執る高橋由伸新監督には大いに期待してますよ。若い監督だけに参謀的な存在が必要だと思うけど、おそらく井端が、そういう存在になるんじゃないかな。川上さん、長嶋さん、王さんというバットマン出身の監督と由伸には、おそらく、似たようなところがあると思う。セオリーはセオリーであるんだけど、それを超えたところで“勘”が働くというかね。本当に期待してるよ」

 次に川藤氏は話す。「カネ(金本監督)は“超変革”をスローガンにして、チームを本気で変えようとしてる。わしは、これに全面的に賛成や。せやけど、早急に結果を求めたらアカン。温かく見守ってやらんとな。カケ(掛布雅之氏)が二軍監督になったことはいいことや。あいつはスターやけど、もともとはドラ6で入ってきた本当の叩き上げ。最高の経験もしとるけど、一番下のドロドロしたことも経験してきとる。今、もがいとる二軍の若い子たちの気持ちや技術、体力を叩き上げて、一軍に戦力を送り届ける責任が、カケにはかかってきたな。カネも一緒や。ドラ4からの叩き上げ。だからこそ、この2人は楽しみなコンビじゃないかと思うんや」

 最後は江本氏に語ってもらった。「どのチームもだいたい、本社から来た球団社長が野球の“や”の字も知らんと選手に偉そうにするでしょ。“選手教育”とか言うが、本当は、そういう連中を教育せんといかん。そういう立場の人にはまず、日本の野球のルール、歴史、文化をみっちりと頭に叩き込んでから仕事に就くようにしてほしい。今は、何も知らない人が、見当外れなことばっかりやってるということが繰り返されるだけだからね。新しい時代に合わせて球界も変わらんといかん」 3人の喝には、球界への深い愛情が溢れている!

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