入賞? 実質?? ……と、突然難易度が高い用語が出てきてしまいました。内訳も数字ばっかりでよくわからないかもしれません。ただ、実はこの『牙狼 魔戒ノ花』の内訳は、最近のパチンコ台の中では比較的わかりやすいほうなんです。

 大当たりしたのに出玉なしで確変状態へ移行する「突然確変」や、確変状態へ移行するものの電動チューリップ(電チュー)のサポートが付かない「潜伏確変」といった、複雑な大当たりがパチンコには存在しています。また、大当たりしたものの出玉がショボく、液晶上でも図柄が揃わないことが多い“ガッカリ大当たり”の「4ラウンド通常」なんてのもありますね。

 ちなみに、それぞれ「突確」「潜確」「4通」と、略されて掲載されることもあります。こういったいろんな種類の大当たりを搭載している機種になると、内訳はさらに複雑化してしまうわけなんです。

「入賞」とは、玉がスタートチャッカーに入ること。そうすると、液晶上で図柄が回転します。「実質」については、これを説明しようとするとかな~り長くなってしまうのですが、シンプルに言えば、本当は15ラウンドじゃないんだけど、出玉は「実質的に」15ラウンド大当たりと変わりません! ……ってことです。つまり「実質」の部分はあまり気にする必要がありません。

 また、「ヘソ(入賞時)」「電チュー(入賞時)」と2つの内訳が掲載されている場合が多いですが、「ヘソ」が通常時、「電チュー」が確変(時短)中のことを指すと思っておけば、おおむね問題ありません。通常時は液晶画面下にあるヘソのスタートチャッカー、確変(時短)中は電チューのスタートチャッカーで回転する機種がほとんどで、ヘソと電チューでは大当たり時の内訳が異なることが多いのです。確変(時短)中のほうが、いい大当たりが出やすくなっているんですね。

 初心者にはチンプンカンプンな基本仕様と内訳ですが、パチンコを打ち慣れてくると、この数字ばかりの情報を見ただけで、その機種がだいたいどんな機種なのかがわかるようになります。MAXなのかミドルなのか、はたまた甘デジなのかを見分けるのは初歩の初歩。大当たりの確率的には甘デジタイプに分類されるけれど、ヘソ入賞時の出玉が少なくて確変突入率が低いからMAXタイプ並に投資がかさむスペックだなぁ……だとか、この機種は突然時短がなくて全ての大当たりが15ラウンドで時短が100回ついてくるから、大負けする可能性が低くて遊びやすいなぁ……だとか、そういった台の特性を把握できるようになるのです

 そうなると何が有利かというと、「立ち回り」を自分で判断できることができます。「立ち回り」とは、機種選択やヤメ時など、パチンコで勝つための状況判断を広く指す用語です。これも攻略誌でよく使われている、意味がわかりづらい言葉のひとつですよね。

 話を戻しまして、例えば夕方5時の時点で大負けしているとします。この後の限られた時間で負けを取り戻せる機種はどれか。また、仕事帰りにしか打ちに行く時間がないような時に、短時間の遊技でも安定して勝てる機種はどれなのか。打ったことがない機種や新台だと判断しづらいことが、攻略誌をチラッと読んだだけでわかるようになるのです。そうなると、打つ機種の選択肢が増えますよね。勝つためには打てる機種の選択肢は多ければ多いほうが有利なので、これはかなり有益です。

 しかも「基本仕様」と「内訳」は、だいたいどの雑誌でも特集ページの一番目立つ所、機種の盤面写真のまわりに掲載されています。ということは、これらの情報は絶対に読者に読んでもらいたい情報、つまりは「勝つために最も必要なデータ」ということなのです! 実は演出の紹介や期待度よりも、こういった「数字」の部分のほうが勝ちには価値があるんですよね~。……え? 上手いこと言ったつもりですけど何か?

「パチンコ攻略誌」ってどんなものなのか、そして、どうやって活用すれば良いのかがなんとな~くわかっていただけましたでしょうか? 次回以降はさらにディープな楽しみ方について手ほどきしていきますのでお楽しみに~♪ それでは、GOOD LUCK☆

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