その2)当たりやすすぎるハネモノ機種

 プロが好んで打つハネモノ機種。安く確実に稼げる、パチプロには実に美味しいジャンルです。ところが『シンちゃんにおまかせ』という台が登場した時は驚きました。パカパカ羽根が開きまくって、ガンガン当たる。これが実に楽しい! しかし当たっても当たっても玉は下皿にチョロチョロ。当たってるのに追加投資ばっかりって何なの!? 初打ちは結局2時間かけて2千円負け……。

 実はこの台、当たりやすさを最優先に追求したスペックになっているので、大当たり軽め、出玉も軽めな機種なのです。帰宅して計算してみたら、千円に1回以上のペースで休みなく当たり続けないと99%負けることがわかりました。これでは打てません。

 しかしながらその反面、ムダ玉を節約する等の「プロの技」を使えば稼げることが明らかになり、腕自慢のパチプロには御用達の機種でもあるんですのう。

その3)よく知らない機種

 最後に、最も危険度が高い台を。それは“ワケのわからない機種”です(笑)。もちろん自分にとって、という意味ですが、細かいスペックがどうとか以前の、もっとシンプルなことです。

 いくらぐらい使えば当たりそうか。1回当たればいくら返ってきそうなのか。一気にドバッと出るのか、コツコツ増やすタイプなのか。つまり「自分の時間と軍資金に見合う台なのかをイメージできるか?」ということです。

 わしが初めて、初代『花の慶次』を打った時のこと。雑誌用のデータ取りだったので予習はバッチリでしたが、いきなり1500回転ハマリを喰らって、当たったのは出玉のない「潜伏確変」。それでも喜んでいたら次の回転で出玉も時短もない「突然通常大当たり」。つまり出玉のない大当たり2回だけで、通常状態に戻ってしまいました。

 スペックを頭では理解していましたが、当時は斬新すぎた初代『花の慶次』の大当たりシステム。出玉のない大当たり2連はショックが大きすぎました。

 大連チャンするかもしれないが、1500回転もハマる恐れがあって、最悪出玉を得られないかもしれない。たとえばそういうイメージがあれば、勝負の仕方やタイミングも変わってきますよね。どんな台かまったくイメージできないまま打つことは、無謀な投資やヤメ時の見誤りにつながってきます。

 試しに打ってみればある程度はわかりますが、数時間の試し打ちではちょっと短すぎるかもしれません。授業料としては高すぎ。常連さんで新台には見向きもしないけど、ほとぼりが冷めた頃に試し打ちしてる人がよくいます。あれはまず新台コーナー全体を観察することで、台を吟味してるんですのう。ムダなお金を遣わんで済むから賢い選択だと言えます。最近では、雑誌のオマケDVDやネットなどの実戦動画も参考になるかもしれません。

 よっぽどお金が余って困ってる人は別にして、これらのパチンコ台は危険すぎる「絶対に打ってはいけない台」。こんな台にお金をじゃぶじゃぶ入れて「あの人、完全に熱くなってるよ……」なんて思われないよう、みなさんも気をつけて下さいね。

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