SMAPに対しても、「“メンバーが別々にやっても、SMAPという名前、帰る場所は残しておいたほうがいいと思うな。オレがツービートを解散してないのもそういうこと”とアドバイスを送っていました」(前出のスポーツ紙記者)

 昨年3月、体調不良で衆院本会議を休みながら温泉旅行に出かけていたと報じられ、維新の党から除名処分を受けた上西小百合議員と、年末に相方が女子高生の制服を盗んだ窃盗罪で逮捕された、元キングオブコメディの今野浩喜を、ともに「話題賞」に選出し、授賞式で温かい言葉をかけていたのも、実に、たけしらしい配慮だろう。「野々村元県議にも“誰だってオレのところに来る。清原だって噂があった。どうしてもと言えば”と、オフィス北野で受け入れを示唆する発言をしていました」(前出の芸能記者)

 そんなたけしを、お笑い評論家のラリー遠田氏は、「かつて不倫でタレント生命の危機にあった山本モナさんを再生したように、たけしさんはもともと困っている人を放っておけず、救いの手を差し伸べてしまう優しさがあるんですよね」と話し、こう続ける。「“人を楽しませる”という本質において、スキャンダルもお笑いも変わりはないという考えがたけしさんの根底にはあるんでしょう。そんな“過激なエンタメ論”が、たけしさんのクリエイティブの源であり、失敗した人にも優しい人間味となって、人々を魅了しているような気がします」 これからも、その舌鋒で我々を楽しませてほしい。

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