その日、私が打っていた台は『CRパトラッシュJ』(ジェイビー)。大当たり確率は316.5分の1で、大当たりすれば必ず71回転のST(限定確変)に突入する、一見何の変哲もないごく普通のミドル機です。しかし、ひとつだけ珍しい点が……。

 それは「ヘソ賞球」の数。パチンコ台は、ヘソと呼ばれるスタートチャッカーに玉が入賞することで、液晶のデジタルが回転する仕組みなのですが、ヘソに玉が入った時に何個か玉が払い出され(手元に戻ってくる)ます。それを「ヘソ賞球」と言うのですが、現在ホールに設置されている台は、ヘソ入賞時に払い出される玉の数が「3玉」である台がほとんど。

 それに対して、この『パトラッシュJ』のヘソ賞球数は「5玉」。つまり、2玉多いんです! たかが2玉、されど2玉。千円で20回転したとすれば、ヘソ入賞で得られる玉の数はなんと40玉も違います。1万円で200回転したとすれば、その差は400玉。400玉って1600円分ですよ!? つまり、『パトラッシュJ』は他の機種に比べると、通常時に多く玉を得られるおかげで、玉持ちが抜群に良く、その分投資スピードが抑えられるのです。より長い時間遊ぶことができる機種だとも言えますよね。

 そして私は閃いてしまったのです。カイジもビックリの悪魔を殺す悪魔的奇手っ……! もし、両者ともに大当たりを引くことができなかったとしたら、『パトラッシュJ』を打っている私は、圧倒的に有利なのではないかと。その日のルールは実戦時間3時間。しかもバトル相手は、大当たり確率が約400分の1のMAXスペックを打っていました。MAX機で3時間当たりナシなんてザラにあることですし、この作戦が功を奏す可能性は高いとふんだのです。

 両者当たりナシなんて、番組的には超つまらない最低の内容ですが、こちとらそんなことは知ったこっちゃありません。ジャギじゃありませんがどんな手を使っても勝てば良いのです。

 まだ動画が公開されていないので、気になる勝負の行方は発表できないのですが、ひとつ言えることは、バトル企画で負けを想定して立ち回るのはダメですね……。

『パトラッシュJ』は、2007年に発売された伝説級の名機『パトラッシュ』の後継機。初代を意識した演出が満載なので、当時を知る人には間違いなく刺さるはずです。あと何と言っても玉持ちが抜群ですから、まったり長時間遊ぶにはうってつけ。今度はバトル企画とは全く関係ない場面でじっくり打とうと思います。

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