また、身体が冷えてお腹を壊し、体力が奪われ、夏風邪を引くことも。「冬の風邪対策は、よく食べるのがいいですが、夏風邪でお腹を壊している場合は、無理して食べると余計に症状をひどくしてしまうので要注意です。また、夏風邪と夏バテとの混同も注意。お腹に来ていれば夏バテより夏風邪を疑ってください」(ベテランの内科医)

 この夏風邪にもってこいなのは、タバコの害、食欲不振対策のケースでも活躍するビタミンC。強力な抗酸化作用が免疫力を強め、夏だろうが冬だろうか、風邪の原因であるウイルスを撃退してくれる。さらに夏といえば、暑苦しい夜から来る寝不足を忘れるわけにいかない。これまた体力を衰えさせ、夏バテ、熱中症になりやすい悪循環を引き起こしかねないからだ。

「不眠には、アミノ酸の一種のトリプトファンがオススメ。これは、睡眠を促すメラトニンというホルモン分泌を促す、セロトニンという神経伝達物質を作るからです。さらにメラトニンは体温を下げ、眠くしてくれます」(前同) ビタミンB12も、同様にメラトニンがよく出るように促してくれる働きがあるそうだ。

 以上、夏に効くサプリ成分を紹介したが、すべて購入すれば、大変な出費になってしまう。「まずは、体力増進のベーシックサプリであるビタミンB群、それに多くに効くビタミンCを購入するのでいいでしょう。その他の成分も、それぞれ個別に売られていますから、お好みでプラスするのはいかがですか」(同)

 なお、生田氏が個人的に飲んでいるのは、ノーベル賞受賞のライナス・ポーリング博士など著名な学者も愛飲していた「ブロンソン・ジャパン」のサプリだという。読者諸兄も、自分に合うサプリを見つけてもらいたい。

 最後に、薬剤師で「和光治療院・漢方薬局」院長の平地治美氏が、夏バテを防止するコツを教えてくれた。「むやみやたらに水を飲んだりせず、また、冷たいものを食べないようにするなど、日々の養生や、禁煙、お酒の飲み過ぎなど生活習慣の改善が基本です。あくまで、サプリメントは、その呼び名通り“補完するもの”に過ぎないことを忘れないでください」 健康な土台があってこそ、サプリが効力を発揮するのをお忘れなきよう!

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